第53話 たまにはきらりとイチャつきたい。
きらりが見ていたホテルに入る。
これで満室とか、ん万円のめっちゃ高い部屋しかないとか。あるあるだよなぁ。
そんなことを考えながら、きらりの手を引く。
前回は体調不良冷たい手だったが、今日のきらりの手はカイロのように温かい。
手も汗ばんでいて、手が離れると、きらりは、急いでハンカチで拭いていた。
おどおどしているので、声をかけた。
「はずかしい……にゃん」
きらりは頬を染めて答えた。
部屋に入ると、すぐにベッドに押し倒された。
きらりは、俺に馬乗りになり、キスをしてくる。
「ちょ、きらり……」
「はぁはぁ。そうくん。すき……」
キスも、いつもより深くて激しい。
きらりが身体を起こすと、きらりの唇から糸を引いた。
なんだかすごい。
にゃん語効果で発情期か?
きらりがそのままの体勢でスカートをずり下げたので、きらりを制止した。
「ちょ、きらり。シャワーあびよ?」
そういう俺の言葉は少し震えていた。なんだか乙女な自分が恥ずかしい。
だが、きらりはそのままシャツを脱ぐと、ブラのまま、俺に抱きついてきた。
「そのままでいい。その方が男の子は喜ぶって、しーちゃんが言ってた」
「いや、それにゴム買わないと」
俺は備え付けの自販機の方を見た。
すると、グイッときらりの方に向き直された。
「そのままがいい。何もない方が男の子はよろこぶって。しーちゃん言ってたし」
「それはそうだけど……」
「それとね。しーちゃんが、「わたしは初回はそのままする」って。ウチ負けたくない」
初回って……風俗じゃないんだから。
紫音めっ。なんてことを吹き込んでるんだ。
きらりは馬乗りのまま、俺のシャツとズボンを脱がしてくれた。
きらりはまたキスをしてきた。
きらりは肩で息をして、腰が微妙に動いている。
「はぁはぁ……。ねぇ、ウチ、切ないよ。そうくん。ウチを楽にして……、キャッ」
って、俺だって、このまま乙女のまま終わる事はできない。
俺はきらりの両手首を持ち上げると、そのまま上半身を起こした。すると、きらりは、反対側にひっくり返るようになった。
前にラブホに来た時は、エッチをしたら、きらりが居なくなるのではないかと不安になった。
だから、俺は聞いてみた。
「きらり。エッチしても、俺の前から居なくならない……?」
きらりは少しだけ視線を外して、恥ずかしそうに答えた。
「ウチ。ずっとずっとそうくんと一緒にいたい」
自分の下半身が怒張しているのを感じる。
ちょっと我慢できないかも。
きらりのパンツを脱がせた。
すると、なぜか紫音の顔が浮んだ。
(紫音、泣くかな)
そう思うと、手が止まってしまった。
きらりは俺の様子に気づいたらしい。
「……イヤになっちゃった……かな?」
きらりは俺の右手首を握って、自分の下半身に導いた。きらりのそこは、指先に雫を感じる程に濡れていた。
普段のきらりは、爽やかな雰囲気だ。だから、そのギャップが余計に卑猥に感じた。
きらりは指を咥えている。
「んっ。もっとして……」
女の子のアソコに触るのは初めてだ……、いや、痴漢役の時を入れれば2回目か。でも、前と違って、今度は同意を得ている。
5分ほどすると、きらりは俺にしがみついてきた。
「イッちゃうよぉ。ん。いく……」
きらりは恥ずかしそうに俺の鎖骨のあたりを見つめて、首の周りにキスをしてきた。俺はその様子を見ていると興奮してしまい、パンツを脱いだ。
きらりが俺の下半身に触れた。
きらりはそのまま手慣れた様子で、俺の怒張した股間を擦る。
きらりが甘ったれた声を出す。
「そうくんのすっごい……。ぬるぬるいっぱい出てる……」
「ちょ、気持ち良過ぎ……」
きらりはいたずらっ子みたいに舌を出した。
「ビックリした? ウチ。そうくんに喜んで欲しくて、借りた本で一生懸命に勉強したんだよ?」
きらりはうまかった。
むしろ、童貞相手にオーバースキルだった。
従って、おれは。
15秒ほどで果ててしまった。
凄まじい快感だった。
その凄まじさに比例するように大量に出て、きらりの右手は、おれの精液まみれになってしまった。
「ごめん」
きらりは笑った。
「ううん。ウチで興奮してくれて嬉しい」
きらりは指を鼻に近づけた。
「……、これが男の子のニオイかぁ。ちょっと、独特で……へんな気分になっちゃうかも」
きらりは精液まみれの指先をぺろっとした。
「少しだけ苦い……。ウフフ。そうくんの味」
俺は賢者タイムになったらしく、エッチよりもイチャつきたくなった。きらりに腕枕をして、抱き寄せて、お互いと体温を感じながら、喃語のような声で甘え合った。
すごく眠い。
まだ時間はあるし、起きたら、続きをしよう。
目を開けると、きらりがおれの股間に顔を埋めていた。
夢かな。
きらりに口でされてる……。
ごめん、眠くて。
まだ起きられなそうだ。
トゥルルル……。
部屋の電話で目覚めた。
電話はフロントからだった。
「チェックアウトのお時間ですが……」
いつの間にか寝てしまったらしい。
横では、きらりがスヤスヤと寝ていた。
「きらり、起きて」
せわしなくて申し訳ないが、きらりを起こしてホテルを出た。
「ごめんな。なんか中途半端になっちゃって……」
きらりは俺の手を握った。
「ううん。ウチ、一緒にお昼寝できて幸せだったよ」
おれは、きらりを抱きしめた。
「きらり。好きだよ」
「ウチは、そうくんの好きより、もっと大好きっ」
「そういえば、さっき、変な夢みたんだけど。きらりに口でされてる夢。なんでそんな夢みたんだろ? してないよね?」
すると、きらりは唇の周りをペロペロッとした。
「……しらないにゃん♡」




