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告白したら違う子でした。いまさら憧れ女子が絡んでくるんですが。〜ショートカットのスポーツ少女ヒロインが勝つための物語  作者: 白井 緒望


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第46話 誰も知らない2人の邂逅。


 (紫音視点)


 急遽、最寄駅で待ち合わせした。

 すると、目の前に、いかにも高そうな車が止まって、窓があいた。


 中には、神楽坂 櫻子がいた。


 「あなた、紫音さん? どうぞ、お乗りになって」


 知らない人の車には乗っちゃいけないと言われてるけれど、ここで話すのもどうかと思うし。


 わたしは車に乗った。

 革張りの後部座席に乗ると、神楽坂が一つ奥の位置にズレてくれた。


 すると、黒人のいかにも屈強そうなドライバーさんが、わたしをギロリと睨んだ。


 

 わたしは膝が震えた。

 もしかしたら、わたしはとんでもない失敗をしたのかもしれない。


 わたしの膝が震えていることに気づいたのだろう。神楽坂は、せせらわらうような口調で言った。


 「あなた……、震えてるじゃない。とっとと尻尾を巻いて逃げ出した方がいいのでは? 泥棒猫さん」


 は? 

 泥棒猫に泥棒猫って言われてるし。


 「は? 泥棒はそっちでしょ。ちょっと顔がいいからって……」



  挿絵(By みてみん)


 神楽坂は、上から目線で言った。


 「それはどうかしら。颯太くんは、わたしに夢中なのだから、泥棒猫はそっちでなくては?」


 「いや、颯太は、わたしのこと好きだから」


 「何か証拠でも、あるのかしら?」


 「わたしが血が繋がってないって分かった時にね……」


 神楽坂は、目をまん丸にした。


 「え。……あなた達、実兄妹ではないの?」  


 しまった。

 余計なことを言ったか?


 でも、効いてるみたいだ。

 とどめをさしてやれっ。


 「そう。いわゆる義妹。大半の男の子が好きな圧倒的な勝ちポジ」


 まぁ、多くの作品では、葛藤の対象になるだけで、最後は選ばれないのだけれど。


 「義妹ってことは他人? 他人ってことは肉体関係OK? ってことは、泥棒はわたし?!」


 よし。神楽坂は動揺している。


 わたしは畳み掛けた。


 「わたしが義妹ってわかったときね、颯太に、全身チェックされたの。わたしで興奮できるか確かめたいって言れた」


 ちょっとくらい、話を盛っても許されるだろう。


 「そ、それで?」


 「それでね。身体の隅々まで、全部、見られちゃった♡。そして、我慢できないって言われて、そのまま押し倒されちゃった♡」


 まぁ、10%くらいは本当だし。


 「全部って?」


 「全部よ。全部。たとえばね……」


 わたしは神楽坂に耳打ちした。

 神楽坂は、俯いた。


 チャンスだ。

 私は追い打ちをかけた。


 「あとね。こんど、ラブホデートの約束もしてるの」


 スケジュールは、颯太に消されたのだけれど。


 「そ、……それは。紫音さん。あなた、颯太くんとどこまで進んでるの?」


 「一緒に住んでるんだから、決まってるじゃない。モチ、最後までよ」


 神楽坂は真っ赤になった。


 「あの。つかぬことをお聞きしますが、颯太くんのその、大切なところはどんな感じで?」


 うーん。

 なんと答えるべきか。


 この泥棒猫を遠ざけるためだ。

 ゆるせ。颯太。


 「すっごいよ。2リットルのペットボトルくらいあるかなっ。わたし『こんなのむりー』って言ったのに、毎晩……」


 男の子のほんもの見たことないし。

 きっと、トップ層は、それくらいだろう。


 すると、神楽坂が、英語でドライバーさんに何か話しかけた。


 ドライバーさんは首を横に振った。


 「ドライバーに確認しましたが、世の男性は、よくて、十数センチらしいわよ。颯太くん、すごいのね……」


 あの人、外国人だよね。

 外人さん目線でも、それくらいのレンジなの?


 すまん、颯太。

 今この瞬間、お前はどうやら世界一の巨根さんということになってしまったようだ。


 神楽坂はブツブツ言っている。


 「そんなの入るかしら……」


 よし、なんだか分からないが牽制になったらしい。


 「なので、諦めた方がいいんじゃありませんか? あんな人間凶器、神楽坂家のお嬢様には無理無理」


 「あなた、颯太くんとしてるのよね?」


 「も、もちろん……」


 2ℓペットボトルとできる女って思われたかと思うと、若干複雑だ。


 神楽坂は、わたしの頭の先をみた。

 神楽坂は、わたしより身長が数センチ大きい。


 「紫音さん。あなたの身長で対応可能なら、わたしも普通に大丈夫なハズです」


 意外に前向きだな。


 それに、わたしと颯太がしてることには、さほどダメージを受けてないような。なんだか、それはそれでムカつく。


 「あなた、自分の好きな人が義妹とセックスしてるんだよ? 嫌じゃないの?」

 

 神楽坂は少しだけ悩んだ。

 だが、余裕の表情にもどると、口元に指先を当てた。


 「わたしが惚れた殿方ですもの。他の女性がいるのは当然……、最後にわたしを選んでくれればいいの」


 まじか。

 思った以上に大物だぜ。


 他の女の陰が見えるだけで、小型犬のようにヒステリックに当たり散らす私とは違うようだ。


 顔と身体だけじゃなく、心の大きさも負けてるのか? わたしは。

 

 わたしは聞いてみることにした。


 「神楽坂さん。それで、明日、颯太に会えたら、何をプレゼントするの?」


 すると、神楽坂はドレスの胸元を開けた。

 そして、自分を指さした。


 「わたしです。わたしの初めてをあげます」


 え。

 いかにもモテそうなのに、この人、処女なの?


 つか、誕生日にそんなことするつもりだったのか。この淫乱泥棒猫めっ。

 

 絶対に負けられない。

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