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告白したら違う子でした。いまさら憧れ女子が絡んでくるんですが。〜ショートカットのスポーツ少女ヒロインが勝つための物語  作者: 白井 緒望


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第36話 ワタシ、貸し出し希望です。

 

 2人は、俺が起きているとも知らず、我が城の図書資料を漁っている。そのうち、2人は奥底からA4サイズ大の封筒を見つけた。


 あれはヤバいヤツ(最重要指定図書)だ。

 これ以上、盗掘の好き勝手を見逃すことはできない。


 仕方ないか。

 俺は目覚めることにした。


 「おい。お前ら、何してるんだよ」


 きらりは、「ひいっ」というと、分かりやすくピョンっと飛び跳ねた。


 「きらりビビリすぎだし」


 不機嫌に起きるハズだったが、ちょっと面白くて、思わず笑ってしまった。


 「だってだって。ウチ、怖いの苦手なんです」


 それにくらべ、妹の紫音は、俺をウザそうな目で見ている。ちょっとくらいは驚いてほしい。


 「颯太……、これ何?」


 「それは、宇宙の秘密が記された最重要指定図書。お前みたいな一般人がおいそれと触れていいものではないぞ?」


 「ふーん。宇宙ねぇ……」


 紫音はジト目になると、問答無用で封を破った。すると、「実妹との愛と欲望の日々」という硬派なタイトルの本が出てきた。


 紫音は真っ赤になった。


 「こ、これ。颯太、こういうの興奮するの?」


 この本は、昔、友達にもらったものの、過激すぎてて封印したやつだ。紫音は続ける。


 「ま、まぁ? 実妹は手加減なさすぎっていうか、倫理的にもどうかと思うっていうか? モラル的に許される義妹くらいで満足しとくのが大人の対応だよね?」


 義妹がモラル的に許されるか相当微妙だと思うが、へんに突っ込むと蹴られそうなので黙って聞くことにした。

 

 紫音は、ペラペラとめくり始めた。

 

 「おま、それ見ない方がいいぞ。まじで……」


 俺が禁書指定したくらいの本なのだ。どう考えても紫音(高一)には刺激が強すぎる。


 案の定、紫音はトマトのように顔を真っ赤にした。


 「す、すごい……。わたしも、いつか颯太とこういうことするのか。うわ。これ避妊してない……。でも、兄妹でこういうのって、タブーっていうか、他人よりすごいエッチかも……」


 しかも、この禁書は無修正なのだ。紫音はめくり続ける。


 「……うっわ。こんなん……颯太変態すぎ」


 いやいや。

 あなたも相当喜んでいた気がしますが?

 

 きらりの方は両手で顔を隠しながらも、指の隙間から見ている。顔は隠れてても耳は赤い。


 あいかわらず、可愛い反応だ。


 「きらり、俺とこういうことしたい?」

 

 すると、きらりは顔を隠すように下を向いた。


 「し、したいに決まってるじゃないですか。そうくんが希望なら、妹的なお洋服着てもいいよ?」


 妹的な服ってなんだ?

 なんだか根本的な勘違いをしているような気はするが、前向きな答えに感謝!!


 俺はパンっと柏手を打った。


 「んじゃあ、そういうことで。お前ら本戻しとけよ?」


 すると、紫音が手をあげた。


 「司書さん。貸し出し希望です」


 そういう図書館じゃないんだけどね……。


 「まぁ、いいけど。んで、なに借りたいの?」


 紫音は頬のあたりを掻くと、バツが悪そうに答えた。


 「「実妹との愛と欲望の日々」お願いします……」


 ねぇ。きみ。

 それさっき「変態すぎ」とか言ってませんでしたっけ?


 それに、紫音が持ってて母さんにバレたりしたら大事おおごとだ。俺が両親に詰められる。


 「却下」


 

 きらりの方を見る。

 すると、一冊の本を持っていた。


 「こ、これがいいです。「男を喜ばす大江戸四十八手」かしてください……」


 これまた渋いの見つけたなぁ。

 でも、実用書だし、まじめな きらりらしい。

 

 すると、紫音も違う本を持ってきた。

 タイトルを見ると「お口のテクニック上達マニュアル(よくわかる写真入り)」だった。

 

 紫音は俺の耳元で囁いた。


 「颯太。練習に付き合ってくれる? ……って、痛ぁい」


 俺は紫音にデコピンした。


 「ダメに決まってるだろ」


 一回経験したら、毎日頼みたくなってしまいそうだからダメだ!!


 毎日、妹に口で奉仕させる兄。

 うん。考えただけでも、なかなかクズな感じがする。


 その後は、トランプをして、枕投げをして過ごした。修学旅行に来たようで楽しかった。


 2人は、目を擦っている。

 時計を見ると、午前0時をまわっていた。


 「な、お前ら。そろそろ寝た方が……」


 そう言いかけると、2人は既に寝ていた。

 限界まで遊んでいたのだろう。


 一瞬で寝てしまった。

 2人はテーブルに覆い被さって寝ている。


 すぐに起こそうと思ったが、手を繋いで幸せそうな2人の寝顔を、もう少しみていたくて。俺はしばらくそのまま見守ることにした。

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