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告白したら違う子でした。いまさら憧れ女子が絡んでくるんですが。〜ショートカットのスポーツ少女ヒロインが勝つための物語  作者: 白井 緒望


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第16話 妹が俺にゾッコンなんですが。


 そこまで想ってくれているのか。


 でも、兄妹関係はどうでもいいって訳でもないらしい。


 ぶっちゃけ、俺はこいつを女としてみれるのだろうか。


 「ちょっと立って」


 紫音は不安そうに立ち上がった。


 俺は紫音の顔をマジマジと見た。

 

 艶のある黒髪、色白な肌。

 切れ長でまつ毛の長い目。

 形の整った口。ちょっとだけ牙ってる八重歯。


 「お前、よく見ると可愛い顔してるな」


 紫音は真っ赤になった。


 「あ、ありがとう」


 俺は淡々と続けた。


 「じゃあ、脱いで」


 紫音は何度も瞬きした。


 「えっ?」


 「だって、こんな分厚いの着てたら、身体つきとか、よくわかんねーじゃん」


 「そ、そうだよね……」


 やけに従順だな。

 紫音らしくない。まな板の上の鯉ということか。


 「まさか、ジャージの下、全裸じゃないよね?」


 「ちゃんと着てるし」


 紫音が上着のチャックを下ろすと、Tシャツも短パンだった。


 「おまえ、この格好、好きだね。どうせ、下着きてないんだろ?」


 「だって、こんな展開になると思ってなかったし」 


 ちょっとからかってやろうかな。

  

 「まぁ、いいや。全部脱いで」


 「えっ。いや、準備ができてないし。いきなりそんなこと言われても困る……」


 「あー、風呂場で股開いてなんかやってたもんな。脱ぐためのお手入れだった?」


 (ゴンッ)


 思い切りスネを蹴られた。

 めっちゃ痛いんだけど。


 紫音が粗暴なの忘れてたわ。

 紫音は顔を赤くして、言った。


 「おまえっ、そういうのやめないと、わたし本気で泣くぞ!! この密室で半裸のわたしが泣いてたら、この家でのお前の立場がどうなるか分かってやってるんだろーな?!」


 ちょっと、からかいすぎたらしい。


 「わーったって。んじゃ、紫音チェックの続きするわ」


 俺は紫音の首のあたりを見る。

 

 綺麗な鎖骨だ。

 いかつくはないけど、しっかりした肩の形もいい。こいつ、どんな服も似合うもんなぁ。


 ガチのオタファッションでも、普通に可愛いし。


 胸の辺りに視線を落とす。

 今朝、風呂でみたからな。


 こいつの胸が綺麗なお椀形をしてるのはしっている。それにピンクの乳首……。


 俺は頭を横に振った。


 胸が立体的で、腕の方までせり出している。

 脇のあたりに鼻が近づくと、甘い匂いがした。


 家族ではなく、女の子の匂いだった。


 それで俺は確信した。

 やっぱ、コイツと血は繋がっていない。


 そもそも、俺と血が繋がっていて、こんなに美形が生まれる訳ないか。


 それにしても良い匂いだな。

 おれは脇のあたりで再びクンクンした。


 すると、紫音がかすれた声をだした。


 「ちょっと、あまり嗅がれると、変な気分になるんだけど……」


 あぁ、この人、そっちのベクトルなのね。

 じゃあ、次いくか。


 ウェストはTシャツでも分かるくらいにクビレていて、丸みを帯びた腰の形もいい。ヒップは意外にボリュームがあり、上に上がっている。下腹部のあたりは弓形にスッキリしていて綺麗なフォルムだった。


 俺が真剣に見ていると、紫音が震えながら声を出した。


 「颯太。も、もう終わりでいい?」


 俺は紫音を見ずに答えた。


 「ダメ。今後のためにも、ちゃんとチェックしときたい」


 足先は、ちゃんと薄ピンクのペディキュアが塗られている。


 俺に可愛くみられたい、って言っていた母さんの言葉通りだと思った。


 足首ほっそ。

 その細い足首からふくらはぎにかけての流線形なラインも良い。


 まだ機会はないだろうが、ヒールがよく似合いそうだ。


 膝小僧も真っ白。


 太ももの辺りをみると、内股に何か透明な液体が付いていた。


 あれ。

 風呂上がりだからか?


 触ると、ヌルッとしていた。

 その液体は、どうやら短パンの中から垂れてきたものらしい。


 きっと、紫音は濡れているのだ。

 匂いを嗅ぎすぎたのかも知れない。


 短パンの中の様子を想像すると、己の下半身に血液が集約される感覚に襲われた。おれの股間の小さな紳士は、紫音を血縁のない雌として認識したらしかった。


 やばい、おれ、たぶん。

 普通にこいつとセックスできそうだ。


 つまり、例の基準によれば、紫音は、恋愛の対象になるということを意味する。


 俺は、これ以上紫音の魔力にあてられるのを危険と感じて、立ち上がった。


 俺が、なんとなく自分の腰のあたりを手で叩いてホコリを払うと、紫音が不安そうに聞いてきた。

 

 「それで、……審査結果はどうだった?」


 「うん。お前が性欲過多の敏感『女子』だということは分かった」


 俺は紫音の目の前に右手を出すと、親指と人差し指で輪っかを作り、糸を引かせて見せた。もちろん、糸は紫音の愛液だ。


 すると、直後、視界が真っ暗になった。

 紫音に回し蹴りをされたらしい。


 俺はベッドの方に吹っ飛ばされた。


 「ばか!! しね!! こっちは真剣にドキドキしてるのに!!!!」


 バタンとすごい勢いでドアを閉め、紫音は部屋から出ていった。


 俺は頬を押さえて、乙女のような格好で床にへたり込んだ。


 いや、わかったよ。

 紫音の魅力はモデルのような完璧さではない。


 全身をあんなにくまなく見たのに、どこも綺麗で、バランスよく纏っていた。


 こいつは、たぶん世の男どもが、お嫁さんにしたい、付き合いたいと思う最高峰の秀麗女子だ。


 俺とは不釣り合いなくらいに。


 ふぅ……。まだ頬がジンジンする。

 最後に『女子』ってつけたんだけどな。

 遠回しすぎて伝わらなかったか。


 でも、俺はアイツと築いてきた家族の絆を失いたくない。だから、これでいい。


 すると、またダダダッと音がして、紫音が階段を駆け上がってきた。ドアから顔だけ出すと言った。


 「いま、女子っていったよね。それ、女の子として見れるってこと?」


 「おまえ。前向きなのな。まだガキすぎて受験資格がないってことだよ。もっと良い女になったら出直してこい」


 すると、紫音は一瞬考えて笑顔になった。


 「それって、受験可能年齢になったら可能性はあるってことだよね?」


 「しらんよ。自分で考えろ」


 「わかった。まだしばらく妹ポジでがんばる!!」


 そう言い残すと、紫音はまたドアをしめた。

 とりあえずは、及第点の展開かな。


 それにしても、妹の裸体に欲情してしまった。

 なんだかメンタルへこむ。


 今回の「クッ、コロ」賞は俺だわ。

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