プロローグ
誤字報告に感謝します。
これからもよろしくお願いします。
感想もお待ちしております。
「キャロル、本当に残念だけど君との婚約を一時的に解消しようと思う。君が回復したら改めて婚約しよう。1日も早い回復を祈っているよ。」
ブランドン。
あなたのその目は婚約者を見る目付きじゃないわよ? 半年前まで私のことを『可愛い、きれいだ、好きだよ』と熱く語ってたくせにホント嘘つき。ひと目惚れだったというの嘘だったものね!
私との婚約なんて、二度ととする気はないでしょう? まあ、それは私も同じだけど。
「キャロル。お前は病気なんだ。少しのあいだ家を離れて静養したらどうだ? 」
「そうよ、キャロル。静養するのにとても良い療養所があるんですって。」
お父様、お母様。
その静養におすすめの療養所って、廃業寸前の病院のことですよね? しかも一度入ったら二度と出られないんですってね。『男爵家自慢の娘』の私に、なんて仕打ちでしょう?
役立たずになった私を、体よく厄介払いがしたいだけですよね。
あなたたちは私を捨てようとしているけど、貴方たちの思う通りにはさせない。
捨ててやるのは私の方。
さあ、断罪の時間だわ!!
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