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【裏側の世界】16  作者: S
1/1

俺のプティ(その2

 

「あ。仕事来てたぞ!」 

 ありがとう。  

「また、明日な!」 

 あぁ。

ーーどんな仕事かな?

扉を開けると当時に、指を弾く。 

灯りが灯る。

右側の扉を開ける。

ーーここに布置いたよな?

ハンマーとピンで布を窓に打ち付ける。  

暗い赤色の空を見てふ、と思った。

ーー近いうちに満月だなぁ…。

布を増やして光を透さなくなった窓。

全部の窓に布を打ち付けるのには、時間はかからなかった。

ーー手紙でも見ようかな。

エリントン家からの仕事で、そこの長男が7日くらい戻らないと書いてあった。

ーー…よくある家出だろう。

…つまんなそ。

どうしようかな…。

…急がなくて良さそう。

もうすぐ満月、無理だから…。

近いうちになんとかしないと。

……。

…。


ゆっくり。

ゆっくり。

暗い水の中、沈んでいく。

泥の様な暗い水の中、沈んでいく。

沈んだ先にはいろんな顔がぽぅ、と並ぶ。

みんな悲しそうな顔。

目立つほどに悲しそうにしてるのは、

逢いたかった、愛しくてたまらない「あいつ」

すれ違って、沈んでく様を、ただ悲しそうに見てた。

それを何度も繰り返し。

……逆らいたい。

でも、動けないし、届かない、仕方ないと…。

捨てる様に放り込まれては、底まで沈む。

そして、回数重ねるほど辛くなる。

もう、幾度になるか…。

どうして…。

動けないし、届かないんだろう。

何故…。

愛しい「あいつ」は、手を伸ばしてくれないんだろう。



ーーなんか、夢を見た。

…気がする。

夢…か…。

いつぶりかな⁇

嫌な夢だった…。

…気がする。


ーー螺旋階段を下りて行く。

雨が降ってるらしい。

激しく水が配管を流れる音がする。

雨か。

ーーあぁ''嫌。

空気が纏わりついてくる。  

- - - - -

 モアだけど?

「モアさん!!どうぞ!」

ーーそんなに嬉しい⁇

「今日はいろんな物を用意したんですよ!」

ーーすごい、ご機嫌…。

「いろいろ…シャポゥを被ってもらおうと思って!まずは、コレ!!」

ーー帽子?

何するの⁇

「モアさんには、俺の着せ替えプティになってもらいますね。

さぁ…まずは、このシャポゥから!」

ーーあ。そんな顔もするんだ?

第一印象と違う。

「いいですね。

素敵なムシュ…。

何か仕草を加えてみてください。」

ーーこう?

「あぁ、良いです!

邸宅から出て来た風景が見えます。そのまま。」

ーーやっぱり今日は、昨日よりご機嫌じゃない? 

描くのは相変わらず早いけど、今日は昨日以上にのってる気がする。

「じゃあ、次は上着を脱いでコレを。

そうですね…。

肩を落として、右足を1歩前ヘ。

右の腰に手を当てて下さい。」

ーーこう?

「いいですね!

働いている風景が浮かびます!」

ーーどう言う人間って設定?

うぅん⁇

…郵便配達員?

…工場作業員?

「次は、コレを羽織ってコレを被って下さい!ココに手を入れて!」

ーー渋い青?

自分では絶対選ばない色。

…少し大きい。

「街で買い物している風景が浮かびます。

いいですね!

…素敵な物を見つけられそうです!

素敵な物を見つけて、上から見る仕草が欲しいです。」

ーーこう?

街か、だいぶ歩いてないな…そんな時間ない。

頭の中では、どんな事になってるんだろう?

「じゃあ…次は。

コレを着て、コレを被って下さい。」

ーーやっぱり少し大きい。

これ、あんまり被る事ないな。

「……この格好のモアさん、可愛いらしくなりますね…。」

ーー…‼︎かゎッ⁈

 へぇ?

「色ですかね? 

グリィのカァディナルとブランのボネェがそう思わせるのかも?」

ーー確かに…。

色は、可愛いとは思う。

けど、自分を含めると違うと思う。

上に黒を被って、下が深い緑だったら印象もだいぶ違うはず…。

「描けました!今日、すごく楽しかったです!!

評価をお願いします。」

 あぁ。

ーーうん。

今日は昨日よりは、よく追えてる。

いろいろさせられただけあるなぁ…。

あ、でももっとはっきりした感じは欲しい。

うぅん。

ここも、もっと強調した方がいいな…。

 昨日よりよくなってると思う。後は、こことここもっとはっきりした感じをさせて。

「はい!ありがとうございます!」

 あ。しばらく仕事で来れないかも。

「そう、なんですね。お仕事なら仕方ないですね!ケガしないで下さいね!」

ーー絶対しない…。

そこまでの敵にむしろ会いたい。

 じゃ、帰ったら声かけるから。

「わかりました。おやすみなさい。」

ーー…。

ショコラ飲む時間はあるか。


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