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美味しいあなた  作者: 革命的なカモミールティー
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第二話 シェレの香水

これと、これと、あと、これも!

いくつか香水を手に取っては、どれもいいので迷っている。


ファイレイにはこれ。キャトリーにはこれ。選んでいると、みんなの受け取った時の顔が目に浮かぶ。ふふ。絶対喜んでくれるわ。


「お気に召すものはございましたか?」

人間の男がこちらに近づいてくる。

「どれも良すぎて困ってしまうの。そうだ。ここにあるもの全て頂戴な」

こういう時に魔法は便利だ。簡単に硬貨を作れる。

「これで足ります?」

ありったけの量の硬貨をその人間に渡す。

「うわっ」

人間は変な声を上げて、思わず腰を抜かしていた。

「プフ。あっはははは。そんなに驚かなくても」

男があまりにも面白い反応をするので思わず笑ってしまった。

「美しい方ですね」

ボフッと顔が熱くなるのを感じる。男も顔を赤らめながら、ぼうっと私を見つめている。

「い、いつまでそんなところに座っていらっしゃるの?」

急いで話題を変えなければ!

男はドキッとして急いで立ち上がった。魔女の容姿は美しい。そのため人間は魔女に恋に落ちやすい。でもだからといって、簡単に美しいなんていってはいけないのに!

会計を済ませて、私は急いで店を離れようとした。するとその男は私の服を掴んできた。

「待ってください!」

「急いでいるのですが」

私はそんなことは無視して帰ろうとしているのに男は離してくれない。

「あの、、その、名前を教えてくれませんか?」

もじもじしながら話している男は、よっぽど意気地無しなのか、声が小さい。私はいつも使っているレベッカという名前を伝えようとして、、やめた。

「シェレです」

なぜこの名を教えたのかわからない。しかも魔女にとって相手に名前を教えるとは、服従の意味を持つ。

「シェレ。素敵な名前ですね。。」

「ありがとう」


私は店を出た。先程聴いたドアに付いているベルの音が、何故だか心地良くて、頭を離れないので、男の顔が離れないのはあのベルのせいだろう。男が女に恋するなんて当たり前じゃない!当たり前よ!そんなの。でも顔は火照って、赤みが消えない。気づけば私は鼻歌を歌っていた。なんの歌かは知らないが、さっきの店で流れていた曲だ。

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