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美味しいあなた  作者: 革命的なカモミールティー
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プロローグ

少し残虐な描写があります。ご注意ください。

母が私におとぎ話を読んでくれていたことを私はふと思い出した。寝る前に読んでくれた。素敵な物語。綺麗なお姫様達は、優雅にそして華やかに舞台に立つ。王子様と熱いキスをして、物語は終わる。悪役を残して。どんな物語にも悪役はいるのだ。そしてその悪役は私、魔女なのだ。魔女は悪者だ。そう言われてきた。だから私は今私がしている行為に対して何も思わない。こんなこと気にしない。そうして私は真っ赤な心臓を食いちぎる。

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