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GOLDEN TIME   作者: 道草雑味
4/10

言われるがままに


「ねぇねぇそこの君」


いきなりのことに、ましてやこんな場所で声を掛けてくるような人が居たことに驚きを覚えながらも、今現在自分が置かれているこの状況を説明出来うるかも知れない人物との対面に、ほっと安堵のいきを漏らし対話を試みる事にする。


「あぁすみません。いきなりの事で驚いてしまって」


と、まずは失礼のないように今しがた自分の行なった態度に対しての謝罪をしながらもなるべく紳士的かつ無礼の無いように礼をする。


彼の所作を見ながら、どこか感心したような表情をすると猫耳の女性は喋りだした。


「見たところアレには触っていないみたいね」


アレとはなんだろうかと思いながらも、女性が指し示す先へと目線を移すと、なるほどアレか。


赤と黄色のストライプ柄に発光しているアレである。


「アレに触れると気が触れるの」

駄洒落みたいね、と付け足しながらもフフフッと笑う女性は

鬼面草きめんそうと言って採取するなら知識が必要だけど、アレが目的って訳じゃぁ無さそうね」

と言って、そうでしょう?と言い首を傾げながら尋ねてくる。

肯定の意味を軽く首を振って伝えると、そうでしょうねと言いながらもどこか考える仕草をしながら

「見た所つい先程こちらに来たばかりね」

場所が良かったから命拾いしたわね、と辺りを見渡しながら言った。


「ここは何処なんでしょうか?そもそも僕は」

と質問を投げかける彼の口先を、人差し指で抑える女性は、

「いろいろ聞きたいこともあるだろうけれど先ずはこの場所から出ましょうか」

この森のランクは低いけれど安全ではないの、と不穏な言葉とともに、

「ついてきて」

とだけ言って歩き始めた。


言われるがままに、ランクとは?という疑問は取り敢えず置いといて、女性の後ろをついて行く事にした。


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