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GOLDEN TIME   作者: 道草雑味
1/10

帰路についた時全ては始まった

 去年、当時お付き合いしていた女性から誕生日プレゼントと称してペアウォッチを贈られたことがある。

 別に自慢話を始めたわけではない。


 まぁ聞いていけ。


 ところで、なぜ⦅当時お付き合いをしていた⦆と言ったのかについては、察しがいいなら分かるだろう。


 そうだ


 その通りだ


 そして、今尚重宝して身に付けているこの腕時計だが、なにも未練たらしくだとか、当時の思い出をいつでも思い出せるようにだとか、そんなピュアでセンチメンタルなお話ではない。




 本当だ




 本当だからな?


 ただ、確かにデザインはわりと気に入ってはいるし、スポーツ用なだけあって重さも殆ど感じる事がないのと、初期設定の時から夜0時ぴったりに鳴るアラーム機能が大変気に入っているわけだ。




 さて、本題に戻るが、なぜ前置きの殆どを私が身に付けている腕時計の面白くもないエピソードをセットにここまで話したかと言うと、残業を終えて帰れると思った矢先に上司からの飲みの誘いを受け、上司が酔い潰れたのを見計らってようやく帰路についたとき、腕時計のアラームが鳴り始めたからだ。



 ただそれだけだ。



 ただそれだけではあるが、間違いなくこの時に私のこれまでの人生は、このアラーム音と共に180度変わったのである。


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