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2014年/短編まとめ

余命三ヶ月の少女と青年の話

作者: 文崎 美生

余命三ヶ月の彼女はジッと外を見つめていた


何をするでもなく、ただ外を眺めている


彼女には愛する人がいて


もう一度外で自由に生きたいと願った


だがそれは叶うことはないのだろうと


彼女自身が諦め始めていた


否、諦めている


「……愛してるのよ」


ふと顔を上げて部屋の入口を見つめた


そこには顔を伏せた青年が立っていた


彼こそが彼女の愛する者で、未来を誓った者だった


ぼんやりと外を眺めていた彼女は


彼の方を向き柔らかく花のように微笑む


「貴方のこと、愛してるわ」


儚くてガラス細工のように繊細な笑顔


それを見て青年は静かに泣き崩れるのだった


なぜ彼女が…


その問に応えるモノは存在せずに


三ヶ月後…彼女はその笑顔のまま静かに息を引き取ったのだった

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