047.神社(14)
と、言う事で経費も認めてもらい。調査を開始。
こういうときの基本、遠いところから始める。
沖縄へ行く。
レーダー網にかからない様に海面スレスレをステルスモードで飛んでいく。
沖縄・・・結構遠い。 海面スレスレでは少し速度を絞って時速200キロで移動する。
時々魚が飛び跳ねてぶつかるが、バリアがあるので問題ない。
一応回収して食べながら移動する。 ・・あっぐちゃぐちゃになっちゃってる。 速度を落とそう。
紀伊半島まで来た時に、そうだ、熊の神社に捕れた魚をお裾分けして行こう。 復興は進んでいたがまだ援助が必要なところもある。 カー子にも魚をプレゼントした。
ということで1日かかってしまった。 ・・魚をゲットするために。
食料は必要だ。 ヒメちゃん以外は。 でもヒメちゃん意外と料理は上手い。
加護を与えられた猫以外では死んじゃうけど。 スパイシーで美味しい。
改めて加護をもらったことを喜んだ。
もちろんノラとヤタも。
“沖縄” と言っても人間は喜ぶかもしれないけど、私とノラ、ヤタはそれほど楽しくはない。
・・・暑い。
従って、飛行艇の中で快適に過ごしながら・・調査をする。
まず、飛行艇に名前が無いのをなんとかしなければならない。 主に命名権をもらったんだ。
私達の名前から考えたらどうだろうか?
みゃー
ノラ
ヤタ
ヒメ
頭の一字を取って「み」「の」「や」「ひ」、これを並べ替えて
「日の宮」
「闇の日」
「М」 「N」 「Y」 「H」なら・・・・
駄目だ
「闇夜のカラス」、「W3」・・М3(みゃんだースリー)・・・パクリになってしまう。
パクリついでだローマ神話の女神『ミネルヴァ』の名を頂こう。 主は吟遊詩人で女神様だからそぐわしいかな。
沖縄までミネルヴァ号でひとっ飛びにゃーー。
あっトビウオだ、空中キャッチ。 唐揚げは美味しい。
ヒメちゃんとドウさんは海水浴場に調査に行った、着替えていったね・・・・
古文書から得られた情報から場所を導き出し手・・あれぇA国基地の敷地の下?
当然ボーリング調査などしているだろうから、もしここに旧研究施設があったとしても既に見つかってしまっているだろう。
ひょっとして、その施設からキメラの存在を知り、詳細の情報を入手しようとして・・・。あるいは逆にそこに研究施設があったことを知っていてそこに基地を作ったか?
A国本土でのキメラ騒動も考えると傭兵団は隠れ蓑で、国軍も大きく関わっているのは確実だった。
そう、これはいち探偵社の仕事ではない。 警察の仕事でもない。 何処の仕事だろう?
とりあえずここは諦めて屋久島へ行ってみよう。




