044.神社(11) 飛行艇
そう、帰りは主からもらった飛行艇で帰るんだ。
わくわくするね。
あっ、来た。
あーカッコいい。
映画で見た変形するやつだ。
主は、自身の持つゴーレム戦隊、ゴーレムブラックをベースにデザインしたらしい。
地上ではネコ型ゴーレム、空ではカラスゴーレムに変形する。 水中ではシャチゴーレム。
宇宙では・・・カラスゴーレムだけど、宇宙までは単独で行けないらしい。
そんな場面はめったにないだろうけどね。
自力では脱出速度まで出ないかららしい。 最高でも時速800キロ。 もしバリアが起動しなくてもギリギリ空中分解しない速度らしい。 スペックよりも見栄えを重視したらしい。
遅めの旅客機ぐらいの速度だけど、何時でも出発できるし、垂直離着陸出来るので場所を選ばないので国内移動を考えたら速い。
バリアを張るのでバードアタックあっても大丈夫。
成層圏までゆっくりと浮かんでいって、そこから加速すれば空気抵抗が少ないのであるいは・・
ネコの私には分からない。
持ち運べるように専用のマジックバッグに出し入れできるようになっている。
マジックバッグの中にマジックバッグ入るのかな?
あっ、入った。 便利。 でも二重が限界みたいだ。 それ以上あったらややこしいしね。
マジックバッグと言っても可愛い小さなポシェットだけどね。
どうやって入るのかこんな狭いところに・・・
操縦は私のために音声制御にしてくれている。コネ語と人語に対応している。 ヒメちゃんと私用の飛行艇だから。
外見の大きさは乗用車ぐらいだけど、中は別空間でかなり広くなっている、家ぐらいあるので寝泊まりできる。
発着場は要塞のヘリポートが使える。
航空法対策はどうしよう。 認可が下りるわけがない。
そうだ、これはカラスだ。飛行機じゃない。 オッケーだ
操縦しているのはネコだ。人間じゃない。 オッケーだ
何の問題もない。 ぶつからなければそれで良い。
ステルスモードで飛ぶカラスにルールなど無い。
「「ありがとう主」「ありがとうジーン様」」
ドウさんは乗って行かないそうなので、私達はさっさと事務所に帰る事にした。
どうやらドウさんはゆっくり帰りたいらしい。 遅く帰ることに徹底しているね。




