042.神社(9)
翌日、陥没穴に降りるとドウさんは生きていた。
外れて喜ばしい予想とはあるものだね。
まだまだ金づるとしての役目はしてもらわないと。
だって彼らの尻拭いなんだよ。
もっとお金を払ってもらわないと。
そうだ、ヒメちゃん聞いてみて
「ドウさん、当主から手間賃もらえないかなぁ」
「むしろ僕が欲しい、どれだけポケットマネー使ってると思ってるんだ」
「ですよね。 封印術式の複写は終わった?」
「ああ、なんとかな、徹夜した」
さて、主を呼んで焼却を頼もう。
どとーーん・・・
「うっうわっ、実験体が・・・」
5体ぐらいの実験体が復活したみたいだ、ドウさんぎりぎりだったね。
試してみるか、
睡眠爆弾投下。
キメラにも効くかな、通路はそれほど広くは無いので1投でいけそうだ。
ぽしゅん ・・主、やっぱり効果音改善して欲しい・・
キメラ、いろいろな種類のキメラ、ベースは人間みたいだ。 きもい。
額に私のマークが付いた。
『止まれ』
実験体の動きが止まった。
やった、キメラにも有効みたいだ。
『お前たちは、後続の実験体を通すな』
よし、これで時間稼ぎ出来そうだ。
念話で主に依頼した
『あるじぃーー、前にたのんでおいた実験体の焼却やって下さいにゃぁーー』
おっ、いつも早い、主来た、私も転移使えたらなぁ
「あらみゃーちゃん、あれ何?」
『実験体』
「面白そう」
『面白くない外に出たら大変』
「みゃーちゃん、これちょーだい」
『え゛ー、あれを? キモくない?』
「実験体を実験したいの」
『ここから居なくなったら別にいいけど、祠の中のもお願いね』
「わかった、ありがとうみゃーちゃん。 あっ、それから飛行艇もう少しで出来るからね」
良いのかな持っていって、人体実験の実験体だよね。 記録にないしいいか。
主は、全て持ち帰った。 さようなら。 哀れな実験体達よ。
残すは逃げた実験体の処置だ。
まず探さないといけない。 裏山の森辺りかな。




