036.神社(3)
ここで意外にもドウさんから、情報提供があった。
例の幽霊屋敷殺人事件の様な場所は日本各地に点在しているらしい。と言うのだ。
具体的な場所の記録は失われているが、似たような事件が起きても不思議ではないらしい。
物騒な話である。
以前にも聞いたが、彼は呪術が得意であるらしく、呪術は封印に大きく関係している。脳筋な当主よりは役に立つみたいだ。
とにかくどんな魔物が出ようとも、私、みゃーちゃんはリュックシェルターに入っている限り安全だ。
ヒメちゃんは戦闘力はそこそこで、私と同じく防御力に振っている。 ヤタは飛んで逃げられる。
殺られるのはドウさんだ。
という事で1日の始めに日当をもらうことにした。
流石に死体の財布から日当をもらう様な事はしたくはない。
“なぜだ?僕は別に逃げないぞ” って顔をしていたが、そういう理由ではない。
“逃げない” ではなく “逃げられない” だ。
因みに戦闘力を聞いてみた
「僕は結構強いよ、呪符や護符を貼れば最強さ」
高速で動く魔物に、いったい何時呪符を貼るというのだろう?
「式神は?」
「もちろん出来るさ、ハトとかカラスとかネズミとか」
何になるんだろう?
カラスは間に合っている。 ネズミは私が食ってやる。
ハトは通信手段にしては遅すぎる、スマホで充分だし、ネコ、イヌ、カラスネットワークの方が有用だ。
戦闘力にしても、ネコ、イヌ、カラス軍団の方が強そうだ。
封印はできるそうだが、相手が動かない状態でないと封印できないらしい。 何時使うんだ?
まあ、壊れかけた封印があったら上書きで再封印出来る・・・ぐらいか。
当主の弱っちいレッサードラゴン出されても瞬殺で終わるだろうし、まだましか、日当払ってくれるし。
ドウさんは何処に泊まるのかと思ったら、近くに道場の支部があるらしい、そこで泊まれるとか。
そこから優柔な人材を派遣してくれても良かったのにね。
それだと若手の子守から逃れられないから、僕じゃないと解決できない問題だとか言いはって来たらしい。
その程度の事件だといいな。
翌日私達は、神社で近隣の情報を得てから捜索に出かける事にした。




