032.新しい仲間が欲しい(1)
これまでの仕事から分かった、みゃー探偵社は人材不足だ、
・・・人でなくても良いけど新しい仲間が欲しい・・・
鳥さんが良いな。
鳥さんネットは有用な気がする。
アウレルの様に強くなくても良いけど、空からの偵察とかは捜索能力を格段にあげる事ができる。
問題はどの種類の鳥が良いかって事だよ。
何処にでも居て違和感がない鳥、しかも飛行能力が高い
スズメ
カラス
ハト
サギ
カラスかな。 街では嫌われているけど神の使いだし、探偵社には向いている気がする。
でも怖いな。 神の使いだったら主に選んでもらったほうが良さそうだ。
念話で依頼してみよう。
『あるじーー、カラスの仲間がほしい』
・・・
しばらくして主が大きなカラスを連れてやって来た
「鳥の仲間の有用性に気づくとは流石だね、
ちょっと熊の神社に言ってスカウトしてきてあげた。 野生のカラスは怖いからね。
同じく加護を与えているから、ネコ語も人語も理解してくれる。
この子の名は『ヤタ』よろしくね」
「お前がみゃーちゃんか、主の頼みだから仲間になってやる」
「こら、ヤタ、そんな上から目線じゃ怖がられるよ」
「性格は変えられん、いじめないから大丈夫だ、よろしくなっ
存分に頼ってくれ、 力になろう」
『よろしくお願いしますにゃ』
「何をすれば良い?」
『とりあえずカラスネット情報網を構築してくださいにゃ』
「任せろ」
飛び去っていった。
大丈夫かなあ。
次の日・・ヤタがやって来た・・なんかちょっと汚れてる様な・・
「大丈夫?」
「大丈夫だ・・なんかちょっとボコられたけどな」
どうやらこのあたりのボスとやり合って来たらしい。
加護のおかげでボスの座を勝ち取れた様だ。・・・かろうじて?
もっと友好的に出来なかったのだろうか?
ネコ、イヌの時は友好的にネットワークを構築できたんだけど・・
カラスにボスはいないらしいけど。 なんか強制的に分からせたらしい。 強引なやつだ。
役に立つと良いな。
でも、街ではカラス達は嫌われ者だ。
ゴミを食い散らすから、が一番の問題かな、次が子育て時の過剰攻撃。
人の近くに巣を造っておいて、近づくと攻撃って酷いよね。
じゃあ人の居ない所に巣を作れって言いたい。
まずゴミを食い散らす問題を改善しないと嫌われ者のままだ、それでは捜査に支障をきたす可能性がある。
そこで、ヤタにカラスたちの教育をお願いした。
そう、食い散らすのではなく、綺麗にいただいてもらうというものだ。
少し面倒かもしれないけど・・・
カラスのゴミ漁りマナー講座を開いてもらった。
その代償として、とっても美味しい餌を少しあげる。
『好かれるカラス』イメージアップキャンペーンだ。
網をあげて、漁って、残りを戻して、網を掛ける。
1ヶ月後。 教育のおかげか街の嫌われ者カラスのイメージは変わって、今度は無視されるようになった。
よしっ、これで捜査しやすくなった。




