023.専属アドバイザーのお仕事(8)
「と、言うことで、今後の作戦を立てます。
私、みゃーちゃんは、みんなを危険にさらした奴らを許しません、徹底攻勢に出ます。
今回は私の甘い対応が原因で起こりました。 今後は全力で立ち向かいます」
「みゃーちゃん、無理しないで」
「無理はしません、確実にミッションクリアします。」
みゃーちゃんお怒りモード発動です。
私達の仲間は、主、警察、フィクサー。 主は最後の手段として・・警察はあまり役にたたないな。
フィクサーの組織も力及ばずの様だ。
私が頑張らないと。
巡航ミサイルなんて手段を取った時点で敵が読めてくる。
前署長の△△山荘に集った中に傭兵組織と大使なんてのがあった、そういう組織の関係だろう。
傭兵組織は問題ない、全滅させれば良い。 大使というのは何処の国か、国だと誰が敵かわかりにくい。
主なら、国といえば当然国民を含むらしい。
私は、どこまで出来るだろう。
出来ることからする。 まず傭兵組織の壊滅だ。
「ノラ、巡航ミサイルの軌跡を追える?」
「出来ます」
ステルスモードを発動してノラと軌跡を追う・・・。
外国軍の施設の一部にたどり着いた。 そこも関わっているのか?
軍施設を攻撃したら外交問題になる、私は構わないが、国民は困るだろう。
そのまま潜入する。
あちこちにナノゴーレムを配置して情報を集める。
・・・・
「誤発射したことにしましょう」
「誰かに潜入されたとは言えないな、どちらにしても叩かれる。
発射した者は捕らえたか」
「はい、ですが捨て駒のようです。一応自殺防止をしたうえで拘束室に監禁しています」
なるほど、 そいつに自白装置を使って聞き出そう。
牢屋の中のベッドに縛りつけられていた。口輪をかけられているので喋れないか。
ちょっと難しいね。口輪を外して自殺されたら終わりだ。
ここは正攻法で行くか。
スメちゃんに頼もう。 私達が生きていると知られると不味い、ステルスモードを発動してスメちゃんに会いに行く。
「スメちゃん、おはよ」
「うわぉっ、びっくりした、よく入れたね、・・・みんな生きてたんだ安心した」
事情を話すと、尋問の達人を派遣するという伝があるそうだ。
尋問官と知り合いらしい。
達人じゃないけどね。達猫? ・・・魔道具の力だけど。
ヒメちゃんがその達人ということで私はペット枠で同行できた。
話せるけど自害できない状態にしてくれた。
尋問が始まる
ぽちっ と 魔道具を発動した
「名前は?」
「山川海塩」
「目的は?」
「みゃー探偵社の破壊、及び従業員の始末」
「誰に頼まれた?」
「知らない、命令はメッセージカードで来る」
「所属は?」
「谷風傭兵団の下部組織」
「傭兵団の所在は?」
「知らない」
嘘では無いだろうが本当なのか、調べてみよう。
調べてもそんな傭兵団なんて登録されているはずがない。
「そのメッセージカードは持っている?」
「燃やした」
「灰は」
「まだ部屋にあると思う」
場所を聞き、ノラと向かった。
「ノラ、灰から辿れる?」
「難しいけどやってみる」
灰から髪の成分とその灰の成分を除き山川の成分も除く、そして残ったもの・・辿れるそうだ。
ノラすごい。
たどり着いたのはとある倉庫。 ここだ。
潜入開始だ。
壁の隙間から潜り込む。
何人か人がいたが、ステルスモードで気づかれないようにナノゴーレムをぺたっと付けていく。
「ん」
貼り付けた時に気づくが、何も見えないし気配もない・・・
「隙間風か」
ここにはネコネット情報網は無いのでナノゴーレムネット情報網を構築する。




