015.△△山荘(1)
署長とマエとタエラと私で△△山荘の集いに行くことになった。
ノラとスメちゃんはとりあえず事務所待機だ。 場合によっては外部から支援してもらう。
特にスメちゃんには、黒メガネ軍団を出動してもらわなければならない場面もあるかもしれない。
単純な戦力としてはタエラ1人で充分らしい。 軍隊が相手でも問題ないらしいのでかなりの過剰戦力だ。
どんな人物が集まるのか聞いた
「まず、山荘のオーナー、傭兵軍の団長、とある国の大使、そして警察署長の私だ」
「変なメンバー、まず確認するけど署長は犯人じゃないよね」
「何を言う、仮にも警察署長だぞ」
「過去に心当たりは? こういうシチュエーションだと過去の因縁とかあるでしょ
白状しなさい」
「そういう事があっら、依頼達成率100%のおまえ達に依頼などするか」
「忘れているとか? 本人は気にしていないけど、相手は気にしている場合もある」
「もしそうなら私にはわからない」
「ですよね。じゃあ容疑者は4人、おそらくは全員が犯人」
「そんなバカな、何を言っている!」
「目的はみゃーちゃんの殺害、全員が異なる理由によるもので、共同して排除しようとしている」
「みゃーちゃんはそれを察知して援軍を呼んだの、
そもそもこんなベタなシチュエーションありえない」
「それが真実だとしてどうやって証明する?」
「簡単、証明する必要はない、現行犯逮捕」
「さすがはみゃーちゃんだな、よく見破った
旧友なんて嘘だ、全員みゃーちゃん、いや、みゃーちゃんの主に恨みがある者達だ
ここはもう囲まれていて逃げられないぞ、どうする?」
「だから増援した。 それに当然録音録画してるからね」
「ここで始末すれば問題ない、やれ」
100人をくだらない戦力が隠れていた、囲まれている。
・・・知ってたけどね。ノラが見逃すはずがない。
私とマエを囲むバリアを展開する。「タエラお願い」
ボコッ、ガツッ、ばしぃー バババン ・・・
ぐぎゃー、へれほげっ、ぎゃー、うんぐっ ・・・
タエラはものの10分もかからず制圧してしまった。 全員ボコボコだけど死んではいない。・・・様だ。
でも再起不能かもしれない、ニュースでよく聞く『命に別状は無い』、というやつだ。
いつも気になるフレーズ『命に別状は無い』って死んでないってだけだよね・・・。
署長はぐるぐる巻きにした。 顔はぱんぱんに晴れている。・・・署長? だよね。
「署長、戦力を見誤ったね」
後処理は面倒なのでスメちゃん経由で処理を頼んだ。
後処理班っていうのがあるらしい。・・・怖いな。
と言ったら、お前らのほうが怖い、と言われてしまった、可愛いネコちゃんなのに・・・。
どうやら主には手を出せないので弱そうな私を殺そうとしたらしい。
これが主が言っていた八つ当たりというやつか。
署長の顔におしっこをかけてやった。 匂いに悶えていた。 ざまーみろ。