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無題  作者: 通りすがりの小説家
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星の祝福を受けたもの

 誰もは一度は願った事がある。

 それは「別の誰かになりたい」と、今の自分ではなく他の誰かになれればこんな苦しい人生を歩むことはないと。

 だが、その中には別の意味も含まれている。

 それは「自分を消したい」と願うものもいるからだ。


 俺、神崎 夜一(かんざき やいち)はその一人である。

 中学生になりイジメをうけ、そして唯一心を許していた叔父叔母を病気で亡くした。

 両親とは共働きによって段々と疎遠になっていきいつしか希望すら持てなくなっていた。


ある日、「それでは、本日のニュースをお送りいたします」

いつも見るニュース番組を見ながら淡々と朝食を食べながら聞いていると、

「今回、宇宙探査機より本日の夜に小惑星が通過するという情報が入ってまいりました。軌道上地球への衝突は無いとの見解を示しております」

全く興味がわかない夜一にとっては既に学校へ行く準備を進めており親からあれこれ言われたが空返事をしそのまま学校へと向かった。


そして、その夜。

夜一は星を見た、河川敷の近くで座り込みながら家に帰ることもなくただ見上げていた。

星を見ながら流れる流星を見つけ願った。

叶うはずもない願いを口に出しながら言った。

「自分とは違う自分になりたい」

「――ソレガキミノネガイカ」

頭に突然響く声に驚いたが気のせいだと言い聞かせ夜一は帰宅した。

そして数日たったある日、異能な能力を秘めた人たちがそこかしこで事件を起こすという話題が広がった。

警備や軍隊でも手に余るほどの力を持つもの達をあるSNSの人がこう書き込んだ。

星の祝福を受けたもの(スターゲイザー)と。

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