第70話
かみ転総合掲示板
114:転生せし人族
イベント終わったぞおおぉこらあああ!
115:転生せしエルフ族
ドラゴンは強敵でしたね…
116:転生せし獣人族
完全にヤリに来てたな運営…
117:転生せし魔族
僻地に追いやられ、潜った先の洞窟はドラゴンが待ち構えているという
118:転生せし人族
でもやりごたえある難易度だったかな?
そのうち倒せるんじゃないかって思えたし
119:転生せし魔族
まぁ…ゾンビアタックだったけどな
スキルに関してかなり成長したのを実感できた
120:転生せし人族
スキルレベル100になった人でもでたのか?
121:転生せし魔族
俺達は勘違いしていたようだ
99の次は100ではなく1:00だった
122:転生せしエルフ族
は?
123:転生せし獣人族
ということは…
124:転生せし人族
つまり?
125:転生せし魔族
ようやくスキルレベルが1になったってことだよぉぉぉ…
126:転生せし獣人族
今明かされる真実
127:転生せしエルフ族
デスペナが装備の耐久くらいだったからこそ分かったってことですね…
128:転生せし人族
まぁ…第1陣が苦労してきたスキルレベルの検証が終わったって事でいいんじゃないか?
第2陣にはもっと苦労してほしかったが
129:転生せし獣人族
0から1になって実感ってことは強いのか?
130:転生せし魔族
剣技が1になったんだがダメージが跳ね上がった感じ
今まで20回切りつけないと倒せなかった敵が18回になった
131:転生せしエルフ族
それは…強いのか?
132:転生せし人族
状況再現で試しているわけじゃないからばらつきがあるだろうが、戦闘全体で考えると2回って大きいんじゃないか?隙を伺う回数が減るって考えるとさ
133:転生せし獣人族
あー、そう考えると確かに
134:転生せしエルフ族
いっつも慎重に戦闘を行うから長丁場だもんね
135:転生せし人族
1に上がっただけでそれだけ恩恵があるってことはこれからの育成が楽しみじゃないか!
136:転生せし獣人族
全体的に今回のイベントは成功ってことでいいのか?
137:転生せし魔族
・ゲーム参加者全体の戦力向上
・各種族の戦力分析
・各種族のリーダー格、有名どころの確認
これらを見れただけでも十分すぎるだろ
138:転生せしエルフ族
うちらのとこの姫ちゃん、イベント途中から姿見えなくなって悲しい…
139:転生せし人族
イベント掲示板で見たがあれはお前らエルフ族がやらかしたから萎え落ちしたんだろ
140:転生せし獣人族
というか、魔族強くね?
140:転生せし人族
ドラゴンでも積極的に攻撃仕掛けていたグループか
141:転生せしエルフ族
あんのハーレム野郎!!!
142:転生せし獣人族
やぁねぇ男の嫉妬って
143:転生せしエルフ族
は、はぁ?嫉妬してねぇし!
女なんて冒険には必要ねえんだよ!
144:転生せし人族
と言いつつ羨ましいんだろ?
145:転生せし獣人族
いつから女だと錯覚してたのかしら?
146:転生せしエルフ族
ま、まさか!?
147:転生せし獣人族
ふふふ、想像にお任せ
148:転生せし魔族
あー…あいつらの事は気にするだけ無駄だぞ?
ハーレムと見せかけて実際は丁稚扱い
149:転生せし人族
内部からの新情報…
いや、それでも人によっては羨ましい状況
150:転生せしエルフ族
追放ものですね、わかります
151:転生せし獣人族
そ、それよりポイント交換なににした?
俺はやっぱ武器にしたんだけど
152:転生せし人族
イベント産の装備って当分使えるだろうし取ってて損はないと思ってる
153:転生せしエルフ族
そもそも目玉商品と交換できるだけのポイントが足らないという
あれって足りるやついるの?
154:転生せし魔族
魔族ではスライム女性がポイントギリギリ足りたって言ってたぞ
スキル熟練度アップとか羨ましすぎ!
155:転生せし人族
PTでまとめたポイントかと思ったら個人でのポイントだったな
156:転生せしエルフ族
そりゃPTに入ってても戦闘もしない、MAPを埋めない、他のグループの女ナンパしてるとかいるし均等の方がおかしいだろ
157:転生せし魔族
最後のドラゴン戦にちゃんと参加していた奴らは結構ポイント貰ってるみたいだぞ?
諦めてたのが悪い
158:転生せし獣人族
そう考えると、よくあるボーナスモンスターってやつなんかねぇ…
倒せはしないけど殴ると高得点取れるような
159:転生せし人族
イベント終わってから冷静に考えるとそうだよな…
ま、次のイベントでは頑張ろうぜ!
ここは空高く浮かぶ島。緑が溢れ、花々が咲き乱れ、清らかな水が流れる様はまさに神秘の存在がいると思わせる場所であった。その場所に跪いている翼人…天使を彷彿とさせる女性が首をたれ、女性の主人である女神の言葉を待っていた。
「今回の催し…イベントとやらは失敗です。」
「え!?それはなぜなのでしょうか!?参加した者の意見はイベントとやらに肯定的だったと思いますが…」
「向こうの世界の者の意見を取り入れたため、遊んでいるという感覚が強くなりすぎました。これでは計画が崩れます。」
「確かに…イベント前では慎重になっていた者でも死を恐れず無謀な特攻をしていたような。しかし、この世界に来る者を増やすには必要なのではないでしょうか?」
天使の女性の言う通り、必要な部分があるのは女神にもわかっている。しかし、己の世界に仮想だからと身勝手な行動をする者が多く、迷惑なのも確かにあるが、女神が気になる存在がいたのは僥倖であった。
「種族を合流させるのは時期が早い気もしますが…あの者にとってこの世界を知る糧になるでしょう。」
「女神様、それはもう違う種族の場所に行ける者が現れたという事ですか!?何重にも厳しい審査と推薦が必要、そして鍵となるアイテムが…まさか!?」
「かの者は手に入れました。そして、推薦は私自身が。私がしなくても条件は満たしていましたが、これによりあの者の意見を反映した移動になるでしょう。」
あの者の周りの人物達も他の参加者と心構えが異なり、この世界を楽しむ気持ちが芽生えてくれたのは嬉しい誤算だ。そう考えるとイベントとやらは必要だったのだろう。ただし、隔離世界限定での事として認識してもらわねばならない。
「さて、鍵を手に入れ、次にどう行動するのか楽しませてもらいましょう。」
「あはは…その人、大変だね。ずっと見られることになるんだもん。でも女神様が興味を持つ存在ってほんと珍しい…一種の寵愛かもね。」
ナオヤの素知らぬところで事態は進展しているようだった。