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やっぱりお世話されたい

 中学卒業までの田舎暮らしに辟易していた私・美亜は、東京都心の高校を受験し合格。


 今日は高校まで徒歩5分の場所にある、下宿先の古い木造アパートに初めて向かう。


 念願の一人暮らしが始まる!


「部屋の掃除したら、バイトも早く探さなきゃー」


 実家から送っておいた荷物は、部屋の中に管理人さんが置いておいてくれたとのこと。


「これから、よろしくお願いします」


 管理人さんとの挨拶を済ませ、カギを受け取り、私の部屋・105号室を開けると…


ーーあれ? キレイに片付いてる!!


「美亜さま、お帰りなさいませ!」


 何と、ツインテールにしたメイド姿の美人さんが三つ指をついて正座し、私をお出迎えしている。


「さぁ、お入り下さいませ」


 そう言って立ち上がったメイドさんは、身長180センチくらいで、スーパーモデル体型なのがよく分かった。


 呆気に取られていた私は、我に返り、当たり前の質問をした。

「あなたって一体誰?」


「私はタカシと申します。以前美亜さまのお父上に命を助けていただきましたので、今日からは美亜さんのお世話をさせていただきます」


「はっ!? えー、色々お聞きしたいことが、頭の中をグルグルしてるのですが… タカシさん??」


「はい。美亜さんのお父上から、一番《《男の子》》らしい格好は、メイド姿と教えていただきました! いかがですか?」


「あのクソ親父!! 確かに《《男の娘》》らしいですが、《《男の子》》とは違うというか…」

ーーあー、日本語は難しい!


「《《男の子》》らしいんですね! さすが美亜さんのお父上はよく分かってらっしゃいます!」


「いや、あの…」


 タカシが楽しそうで、満足げなので、私は、めんどくさいから、とりあえず、そのままにしておくことにした。

 

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