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君鳥文庫 短編集

浮ついた僕と彼女

作者: 君鳥いろ

僕は好きだった女の子に告白した。彼女は美人だしきっと男に苦労したことはないんだろう、「一週間だけね」という条件をつけてOKしてくれた。僕はそれでも舞い上がった。1日目は大学から一緒に帰って、2日目はカフェに行って、3日目は映画を見に行った。どれも楽しくて幸せだった。

「セックスしようよ」

最後の日の夜、僕は意を決して彼女にそう言った。「あり得ない」

彼女は怒ってそのまま帰ってしまった。一週間幸せだったのに、あり得ないのは僕の方だよ。昨日見つけた彼女のSNSに、「明日も会えるの楽しみ!ホテル行きたいな♡」って書いてたのにさ。

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