散髪していると眠くなるんだよね…(200文字小説)
朝、起きると髪が寝癖でくしゃくしゃだった。
「天気もいいし、床屋に行くか」
行きつけの千円カット。
「今日はどうしますか?」
「寝癖が付かないくらいにして」
「承知しました」
明け方まで飲んでいた僕はいつの間にか眠ってしまったらしい。
耳元で囁かれて目を覚ました。
「終わりましたよ」
ボーッとしながら鏡の前の自分の姿を眺める。
「これでもう寝癖は付きませんよ」
「だれ?」
そこに映っている丸刈りの自分に思わず問い掛けた。
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