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今回とても短いですm(__)m
(どこが散らかってるの……?)
ルーカスの家の中はどこも綺麗に片付いていて、清潔感があった。
(私の部屋よりよっぽど綺麗。 私だったらお客さん呼ぶ時しかこんなに片付いた部屋にはならないよ)
しかも基本的に散らかっている物をクローゼットに押し込んで片付いたと思うような人間だ。表面的にしか片付けない弥生と違って、この家はクローゼットも整理整頓されているに違いない。
几帳面そうに見えるルーカスだが、事実その通りの性格のようだ。
(几帳面な人ってズボラ人間を許せないみたいだけど、一緒に住んで大丈夫なのかな)
もちろんズボラ人間である弥生も几帳面な人に物を出しっぱなしにするなとか、うるさく言われるのは嫌だがお世話になる身でそんな文句は言えない。
「疲れたでしょう。 今お茶を淹れますからゆっくり休んでください」
そうして弥生はソファに降ろされ、弥生も自分がとても喉が渇いているのに気づいた。
「あの、この布は取ってもいいですか?」
いまだに半分以上視界が布で覆われている不便さに尋ねると、返事を受けるより先に視界が開けた。
「あ……」
「この家には私しかいませんので、ここでは何も隠さなくて構いません。 ……先ほども思いましたが、貴方の髪はとても綺麗ですね」
背中の中程まである一度も染めた事のない真っ直ぐな髪は弥生の自慢だ。
普段お洒落にそこまで拘らない弥生も髪にだけはお金をかけて手入れをしてきた。死んだ母が綺麗な黒髪をしていたので、その母と同じにしたかったのだ。
ルーカスは弥生の髪を掬って流れるように口づけると「お茶を淹れてきます」と言って離れて行った。
一人残された弥生はというと……
(な、なにあれ! )
バグバクとうるさい心臓の音を聞きながら、弥生は顔を真っ赤にしてして口を押さえていた。でないと無意味に変な叫び声をあげそうだったから。
こんな自然に髪にキスされた事など始めてだ。
でもきっとルーカス以外の人がやったら嫌悪感が先に来そうにも思う。 これが「イケメンに限る」ってやつか。
それとも、ルーカスだから許せるのか……。
そう考えたら頭がスっと冷えた。
「番、か……」
まだ実感が湧かない。
ここが異世界で、自分が番で、三ヶ月の間にどちらかの世界を選べだなんて。
「寝て起きたら全部夢でした、とかないよねぇ」
一度にいろんな事があって眠くなってきた。
考えてみたら日本時間で言えば今は深夜の時間帯のはずだ。
眠気を感じたらもう駄目だった。
(駄目……ここで、寝たら……)
落ちてくる瞼に必死に抵抗しながらも、いつしか弥生は意識を手放した。
このあと2回、別視点にするためキリのいいところで終わらせたら短くなってしまいましたm(__)m
次回はルーカス視点です。




