【 第3話 】ウサギさんのお名前は?
【 第3話 】ウサギさんのお名前は?
「 キミの名前は? 」
羊くんは、目の前の少女に問いかける。
さっきまでウサギさんだった少女に。
「 ……。 」
ゆるふわgirl は目を見開いたまま固まっている。じーっと見つめて待っていると、ゆるふわgirl は真っ赤だった顔を真っ青に変えた。
コロコロ表情が変わっておもしろい子だなぁ。
羊くんが、ふふっと小さく笑うと ゆるふわgirl は顔を真っ青にしたまま、
「 あ、あの…この事は誰にも言わないでくださぃ... 」
と、空気に溶けちゃいそうな声で言った。
「 うん。誰にも言わない。 」
ホッと安堵した彼女を見て、もう一度、問いかける。
「 キミの名前は? 」
「 あ…えと、宇佐神 姫愛です。 」
うさぎひめ。名前とピッタリすぎて、羊くんは笑った。
「 あはは、違和感ないね。可愛い。 」
「 か!可愛くなんかないです!むしろさっきフラれたばっかで... 」
そう言ったウサギさんは、瞳をうるうるさせながら、身体をぷるぷる震わせていた。
「 …フラれても、好きなの? 」
「 はい…。 」
「 そっか。 」
ポンポンと頭に手を置いて、なでなでしながら「 告白、頑張ったね。 」と言った。
彼女は堪えきれなかったのか、涙をポロポロ零しながら「 好きでごめんなさい…好きになってごめんなさい… 」と呟いていた。
しばらくすると、ウサギさんは泣き疲れたのか眠ってしまった。
ここは僕の家なんだけど…無防備だなぁ。
…こんなに可愛い寝顔を見られるのは嬉しいけど。
その寝顔を見ながら、隣で添い寝をする羊くんはいつもより上機嫌。
告白されたその彼が羨ましい。だけど、彼は告白を断った。つまり、ウサギさんの片想い。
まだ僕にもチャンスがある!
今度は僕を好きになってもらえるように、頑張らないと。
「 …ん、ぅ…? 」
「 あ、起きた? 」
まだ眠そうに声を出す彼女は、可愛すぎる。
その眠そうでうるうるした瞳に少し乱れた髪。
可愛すぎて抱きしめたくなる。
「 …ふぁぁ…んぅ? 」
「 おはよう、ウサギさん。 」
けれど、そんな誘惑に負ける羊くんではない。
焦らずゆっくりのんびり、好きになって貰えればそれでいい。
「 …?…ぁれ? 」
ようやく目が冴えてきたのか、ウサギさんは辺りをキョロキョロする。
「 …あっ!ご、ごごめんなさっ!!名前も知らない人の家で、なんか安心して寝ちゃって…あぁ…私のばかぁぁぁ!! 」
ウサギさんはひとりで混乱していて、今にもここから飛び出しそうだった。
「 桐谷 羊。 」
ピタッと彼女の動きが止まった。
かと思うと、今度はハテナマークが頭の上に出ているのがわかる。
「 …? 」
「 僕の名前。みんなには“ 羊くん ”って呼ばれてるよ。 」
「 ?…そ、そうですか。 」
「 これで、友だちだよね? 」
「 そうですね……えっ!? 」
まずはやっぱり、友だちから始めないとね。
焦らずゆっくりのんびり、そしていつかは友だちを卒業しよう。
「 これからよろしくね、ウサギさん♬ 」
羊くんの高校ライフは、これから楽しくなりそうです。
読んで下さりありがとうございます(*´ `*)ノ
羊くんの叶わぬ夢。第3話です!
なんだか段々、妃緩の妄想小説っぽくなり始めてて怖いですw
今回少し更新が遅くなってしまいました(੭;´ ꒫`)੭
もう少しペースあげたいですが、さすがに4作同時進行だと遅れちゃうかもです、すみません( ;´꒳`;)
次の話は、もう少し早く更新したいと思います!
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