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今朝、駆け込み乗車をした男

作者: 獅堂平

 電車を駆け込み乗車した男子高校生。

 乗車後、すっとぼけた顔で放心している。暫くして、目を閉じた。大方、深夜までスマートフォンを弄っていて、寝坊して駆け込んだのだろう。

 長身ながら体躯は細く、頭髪も長めのことから、バレーボール部かバスケットボール部といったところか。

 持っているリュックサックには神奈川とローマ字で書かれているので、神奈川県の学校に通う高校生だとわかる。

 少しして、目を開けると、スマートフォンを弄り始めた。機器に夢中でこちらの視線に気づくはずもなく、相変わらず惚けた表情をしている。知性と理性は全て、その機器に吸い取られているのではないかと、あらぬ心配をしてしまう。


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― 新着の感想 ―
 知性と理性はともかく、時間は吸い取られますね(笑)  私は、執筆、スマホでしてますから。  先生がたとの交流だったり、マンガを読んだり、アニメ/ドラマ/映画を見たり、お絵描きしたり。  これらは、む…
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