悲劇
如月さんです。この名前の由来は2月生まれだからというのと名前に太陽の太が入っているからです。この話はなんか小説書きたいなと思って思いついたのを文字にした感じです。
ゆる〜く小説書いていきたいですが内容はちゃんとしたもので面白いものが作れるように心掛けます!
僕とマノンとアクセルとソフィア、仲良し5人組で毎日遊んでいた。鬼ごっこやかくれんぼ、時には剣術や勉強もした。いつも一緒だった。しかし、そんな楽しい日々は一瞬で終わった。ソフィアの家に王都の人間が来たのだ。
「おい、いつになったら税払うんだよ。こっちは3ヶ月も待ってるんだぞ。」
「申し訳ございません。」
「報告があって来た。もう3ヶ月分の税金は払わなくてもいい。あんたの娘を貰う。」
「それだけはやめてください。お願い致します。本当に申し訳ございません。明日には払いますから。」
「言いたいことは終わったか、じゃあソフィアちゃんだっけか?貰うから。」
その時、僕たち4人はかくれんぼをしていてソフィアが鬼で僕はソフィアの家の近くの木の裏に隠れていた。そしたらそのソフィアの母親と王都の人間の会話が聞こえた。ソフィアの家は前から貧しかった。税金も僕たちの家から借りて賄っていた。かくれんぼなんてしている暇はなかった。急いでソフィアに教えて逃げさせなきゃ。と思った途端ソフィアが
「エタンみっけー!」
「わぁ!あ!ソフィア今すぐ逃げるんだ。王都の人がソフィアを貰いに来たんだ。税金なしにするからって。」
「とうとう来ちゃったのね。行ってくるわ。」
「待って、行かないで!」
ソフィアを追いかけたが僕は石に躓いて転んでしまった。このままじゃ追いつけない。ソフィアは足がとても速かった。ソフィアの家に着くとソフィアは王都の人間の小汚いおじさんと手を繋いでいた。ソフィアのお母さんは泣いていた。僕は失望したがまだ取り返せると思って王都のおじさんに掴みかかった。でも8歳の力ではおじさんは倒せず遠くに投げ飛ばされた。また起き上がっておじさんに飛びかかるも「邪魔だ」と投げ飛ばされ蹴り飛ばされが1分ほど続いた。そうしたらソフィアが
「もういいよ。やめて。私が言ったらお母さん税金払わなくていいんだもん。あと、友達が投げ飛ばされるところ見たくない。おじさんも何もしないって言ってるし本当のことを言ってるように見える。だから…」
「僕は痛くないんだ。何度でも出来る。」
「クソガキ、ソフィアちゃんも言ってるんだ落ち着け。」
僕は必死におじさんに掴みかかったが急に意識がなくなり気がつくと縄でくくりつけられていて、アクセルが解こうとしてくれていた。
「おい、エタン。目、覚めたか?大丈夫か?」
「エタン、大丈夫?」
「そんなことより、ソフィアが・・・」
僕が会話しているのを遮ってアクセルが言った。
「ソフィアのことは知ってる。それでマノンと話したんだ。これからどうする?って。」
「で、決めたの。ソフィアを王都から返して貰おうって。でも、簡単には出来ない。だから私たちが王都と戦って勝って返して貰おうって。」
「そんな無茶だ。夢物語を話してる場合じゃない。」
「出来るわよ、私たちみんな魔力持ってるじゃん。」
「そうだけど・・・。」
僕たち4人は魔力を持っている。魔力はみんなが持っているものではなくて1万人に1人の割合で魔力を持った子供が生まれるという。この国では約100人の魔力を持った人がいる。でも魔力があることを公にするのは領主と王だけ。なぜ魔力を公にしないのかというと命の危険があるからだ。領主や王は自分の力を見せつけ攻撃させない為に公開する。でも僕たちみたいな一般人は魔力を公にすると領主や王から命を脅かす存在として処刑されることが多いのだ。でも、王の手下には魔力を持った兵士たちがいるとも聞く。ちなみに僕の魔力は無痛。外からの攻撃や怪我は痛くないのだ。でもお腹が痛くなったり頭が痛くなったり内側からの痛みはする。マノンは回復。自分や味方の怪我を回復できる。アクセルは筋肉。凡人の100倍の力を出すことが出来る。歳を取るごとに強さは増していっている。ソフィアは透視。透視と言っても物理的ではなく。人の心を読み取れる。特に嘘をついているか真実かが分かる。1万人に1人の魔力を得た同い年の4人をプア村(住んでいる村)の村人達は期待していた。税金問題を変えたり、なんか革命を起こしてくれないかと。武力で。
「俺らがソフィアを失った今、何を出来るか考えろ。あいつを取り返すことしかないだろ。俺ら3人は魔力を持っているんだ。コリコマ領主(エタン達の住むプア村はコリコマの領地)なんて3vs1で倒せるさ。」
「今倒せることはないだろうけど、滅茶苦茶特訓して強くなって魔力を完全に使いこなしたり、剣術を使えるようになったら倒しに行こう。ソフィアが王都の人間は何もしてないって言ってるって言ってた。だから時間はある。みんなで最強の3人組になってコリコマ、いや王都を征服しよう。」
「「「おーーー!!!」」」
読んで頂きありがとうございました。
これから戦闘シーンなどがたくさん出ると思いますが迫力があってあたかもその場にいるかのような感じに出来ればなと思います。