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朱夏-ある中年のつぶやき-

「人生やり直せたらなぁ……」


 そう思っていたことが僕にもありました。


 あれは厄年で何をやってもうまくいかない時期でした。

 ええ、えぇ。あの頃は大変でしたよ。

 任されたプロジェクトは先方の落ち度でポシャったのに逆ギレされ、うちの上層部が僕に全責任をおっかぶせてなぜか解雇。

 そのことでなぜか嫁が僕に激怒して離婚を切り出し息子を連れて実家に帰ると、弁護士を通じて多額の慰謝料と養育費の請求してくるから有り金ほとんどむしり取られたような状態で、やっと見つけた警備の仕事で「神田川」よろしく四畳半一間の(神田川の歌詞では「三畳一間の小さな下宿」だからそれよりはなんぼかマシなわけだが)ぼろアパートで一息ついたと思ったら、隣の外国人の火の不始末で焼け出される始末。


「人生やり直せたらなぁ……」


 そう思っていたことが僕にも確かにありました。


 ありましたが……。

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