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※改題済み 電脳世界でスライムライフ!  作者: 虚しき蛙
第1章 スライムに生まれて
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5:くっころ騎士、配下になる

「くっ、殺せ!」


 えーとね。どうしてこうなった。最初はね、ただの実験のつもりだったんだよ?ネタと思って放置してたけど実は超有能とか、そういうのあったら勿体ないしね。で、切りかかってきた騎士にそれを試した。


「王国騎士たる私に何をする気だ!」


 んでもってスライムで拘束してたらなんかピーピー言い出してね。うるさいなぁもう。とりあえず体組織射出の練習に使うか。オラッ!


「なんだこれは……ベタベタする……」


 多分硬質化させると武器になるんだよねー。粘着性を持たせたり、ゴムっぽくしたり、自分の体を弄れるインフィニティ・スライムにとって、体の一部を射出するこのスキルは相性がいいと言える。


「この私にイタズラする気だな?!

変な同人みたいに!」


 マジでうるさいなぁ。他のやつさらってこれば良かった。まずさぁ、こいつ思い込みが激しいんだよね。

 女騎士みたいに言ってるけどこいつおっさんだし。ないわー。え?何を期待してたのかな?

 ただねー、実験の為とはいえ粘液まみれのおっさんの裸とか、変なものを見てしまった。服だけ溶かす毒、お蔵入り確定だね。とりあえず声帯を再現して話してみる。


「オレ、ワルイ、スライム、チガウ」


 うわー。めっちゃ片言じゃん。声帯作り初めてだし、あんまり喋れないのも仕方がないか。


「何?喋れるのか!随分と賢いスライムだな!」


 え?何?他のスライムって話せないの?てっきり同じようにすれば出来ると思ってたんだけど。新事実発覚。このおっさんに色々聞いてみるのもありかもね。まずはこの洞窟のことだ。


「コノドウクツ、ナニ?」


「ほう、知らないのか。ここは王国地下のダンジョン、粘菌の洞窟だぞ?

この奥のボスの間には未だ倒されていないフォートスライムがいる。」


 え?フォートスライム?母ちゃんだよね?死んだし。そっかー。まだ知られてないのかー。というか母ちゃんも割と強かったんだね。それをワンパンした襲撃者ってどんな化け物よ。

 まぁいいや。とりあえずこの人間仲間にしておきたいなー。


「フクジュウ、シ、ドッチ?」


「簡単なことだ。私は王国に忠誠を誓った。魔物に服従するなど死んだ方がマシだ!」


 その後王国の素晴らしさや情報を熱く語り始めた。

 あー。そういう感じの人かー。いいね、覚悟を決めたやつは嫌いじゃない。でもさー、それならやりようはあるんだよね。


「テキニ、ジョウホウ、ナガシタ、イイノ?」


 恐らく俺に王国の情報を流しただけで、この騎士は反逆罪にでもなるのだろう。ドジって怖いよね。そのことに気づいたのか、その騎士の顔は蒼白になる。こいつ……アホだ!そして配下1人ゲットだぜ!


ナニを期待したんですかねぇ?

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