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32:侵入者と方針の決定

side:冒険者


俺はあるBランク冒険者。冒険者の階級はEからSまでの6つに別れており、俺のいるBランクはかなり名の知れたハンターといったところだ。そしてその中でも俺達のパーティーはAランク候補と言われており、伝説級のハンターに片足を突っ込んでいるような状態だ。


「このダンジョンを踏破すれば私達もAランク入りですかね?楽しみです♪」


こいつは医術師のマリア。俺の恋人であり大事な仲間だ。おっと、ダンジョンの中では集中しないとな。しかし、また珍しいダンジョンだな。この位のダンジョンならスフィンクスくらいいてもおかしくないのだが、さっきから出てくるのはオークやゴブリンばかり。どうにも違和感を感じる。そんなこんなで俺達は2階層まで踏破した。


「みんな!ここからは難易度が跳ね上がるかもしれない!警戒していこう!」


俺の掛け声と同時に、盾役のゴンザが前へ出る。もしものことがあった時皆で生きて帰れる配置だ。

そして彼が3階層へ足を踏み入れた途端、姿を見失う。暗闇系の罠か?!


「みなさん!あっしでも罠を見抜けなかったのですが、どうやら落とし穴のようでやんす!穴と穴の繋ぎ目をスライムで偽装されて……!」


何?スライム?もしそんな奴がいるなら、それこそ俺達が目指すAランクの中でも熟練のハンターがいないと倒せないだろう。ゴンザの死を悼みつつ、俺達はダンジョンから逃げ帰り、冒険者ギルドにこのことを報告した。


side:スライム


いやー、一安心。もうすぐ伝説級とか言ってたから殺されるかもしれないとか思ってたけど、どうやら口だけのヤツらだったみたいだね。それにしても斥候の人の発言を聞く限り、あんまり罠とか偽装しないのかな?いやー、落とし穴設置したのはいいんだけど区切れ目がハッキリしてたもんでさー、このままだとすぐバレるなーと思って。

で、やっぱり人間一人分だと微妙にエネルギーが少ない。メニューみた限り別に魂吸い取らなくてもいいっぽいんだよね。オプションで感情とかにも変えられるらしい。だからさー、街作って見ようかと。それで住んでもらえば感情は貰えるし、一応吸い取ったエネルギーでダンジョンマスター自体を強くできるっぽい。だからレベルは上がらないけど上手く行けばステータスは爆上げ出来るということ。魔王の統治する町。ロマンに溢れていいよねー。

因みに、街の風景のイメージはもう固まっている。常闇が覆う魔王の支配する町、そこには人々の笑顔が溢れ、美味しいものがそこらじゅうで売っている。いやー、かっこいい。美味しいものが食べれることも街建設の理由の一つだしね。楽しみだわー。

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