23.神
「で、オーガの町を滅ぼさないと約束してくれる?」
「あ、あぁ、もちろんこの私の命を助けてくれるなら、町一つくらい攻めないでやろう。しかし、オーガだってこちらを襲わないと約束してほしい。」
なーんだ。中々話がわかるじゃん。まぁこんな量の殺気向けられたらそらビビるわな。むしろちゃんと気を保ててる王の方がすごいと思う。よし、もう一押し行くか。
「じゃ、もう1つ、うちのクッコロに王位を譲ってくれる?君は貴族にでもしてあげるからさ。」
その瞬間王の顔が白を通り越して緑になる。やっぱ王位か命かって迷うもんなのかねー。俺?もちろん命の方をとるよ?当たり前じゃん。
「王位継承権を第1位にした上で、お前とその配下が私に手を出さないと誓うならな。」
うん。やっぱ王様も命をとるかー。そら王位があっても命がなくちゃ意味無いもんね。まぁこれで契約成立でいいだろう。【契約書】の複製を用意し、王に渡す。
「ほう、これは裏切れば命を落とすという魔道具、契約書だな?いいだろう、サインをしてやる。」
と互いに魔力で印をして、契約成立した瞬間、王の顔が黒い笑みに変わる。蒼だの白だの緑だの黒だの、顔色が忙しいねー。
「フ、フフフ、フハハハハ!いくら伝説級といえど、所詮は魔物の浅知恵か!私ははオーガの町を襲わないとは言った。しかし貴様らに危害を加えないとはいっておらぬぞ!」
あっやばい。忘れてた。これって俺たち死ぬまで王のサンドバックってことだよね。やべー。
と言うとでも思っていたのか!いやだって考えてみ?オーガ達からしたら俺たちって命の恩人じゃん?でも配下じゃないから王に攻撃できるじゃん?ヒャッハー!
「ふはははは、恐ろしくて声も出ぬか!生憎私はなかなか鍛えておってな。貴様らを倒せぬほどやわではな……なぬ?!」
早速王の喉元に短剣の切っ先が触れる。はぁ、状況を知らなかったとはいえ、なんでオーガが俺の仲間と思ったんだろうね?まぁいいけど。
それより気になることがあるからハッキリさせときたいんだよねー。どうしてこんなクーデターをこいつが起こせたのかって話。だってくっころ騎士が忠誠を誓うくらいなんだから、前王の方がいい人なんだよね?なんでそんなに兵を集められたんだろう。
「神のお告げがあったのだ。」
ほう、神。なかなかに臭いヤツが出てきたね。だってほんとに神ならこんなややこしい事しなくても、自分でオーガを倒してしまえば良かった話。
ってなると神とやらの目的はオーガを倒すことではない?それとも神の行動にも縛りがあるとか?王からさらに話を聞いていく。と言っても許しを乞う言葉とかが多かったから噛み砕いて説明すると、要するに、
1.神からお告げがあった。
2.国内で力を持った宗教に契約書を使って保証をさせる。
3.それにより民の間でよいしょが始まる。
4.王死刑。
って流れらしい。それにしても神かー。すごい怪しい。
熱が出たので小説を書く時間ができそうです。え?安静?暇なので無理です。




