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昔話の回想と記憶操作の様相

ベッドが軋んだ。



峰麗麻子宅の、峰麗麻子の部屋のベッドに峰麗麻子がダイブしたからだ。


「…」


涙を拭き 小瓶のお守りを取り出した。


中には小石が入っていた。


それは昔、尾見諭史からもらった石だ。


中身を取り出し、あの時のことを回想する。



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ルートは歩道橋を登りまっすぐ進んだあとくねくねした道を通り高等学校のそばの河原を渡り緩やかな坂道を登る そのあと元来た道を戻るのだ。


いつも通り走っていると河原のところに諭史がいた。石を拾っているらしい。


へえ、可愛らし趣味があるんだな


と心の中で思い、からかいに行った。


「ねぇっ!さとしくんなにしてるのっ?」石をジロジロ見ていた諭史はビクッと体を緊張させた。


奴は首、体をこっち側に向け 私を見ると顔を真っ赤にして口を開いた。


「好きだ!結婚してくれないか!?」と指輪の代わりなのか小石を突き出してきた。


この時思ったことは、はっきりと覚えている。


今私たち小学生だけど結婚できたっけ?将来に向けていったのかどうかは知らないが


河原での告白は学校とは違い新鮮だ。空気も。


告白されるのは初めてじゃない、他に好きな人がいたが、なぜかこの時本気で結婚したいと思い、石を受け取った。



綺麗な石だった。小さいがちゃんとした石だった。


-------------------------------------------------------------------------------------

その後のことは覚えていない。たぶん、付き合って自然消滅をしたのではなかったのかと思う。


石を小瓶に戻した。



今も私は諭史のことが好きだ。いつもチラチラ見ている。いつも気になっている。


いつもなかなか気持ちを伝えられない好きで好きでたまらないのに。


気持ちにも表れている。


他の女の子と話しているのを見ると嫉妬して………………嫉妬?


何かが引っかかった



「…………………………」



そう、答えが。



「……………………そうだ嫉妬」


言わなきゃ…そうだったんだ!



駆け足で部屋を出る


靴を履き


外に出た


女の子が外に立っている


おなじ学校の女の子 朝、諭史と話してたあの子だ。


「!?」


一瞬頭が混乱した


「ごめん急いでるの!」私は怒り気味に声を出した。


すると彼女は唇を少し開き ボソッと




「駄目 順番が違う……………と思う」




いった。




夜11時になり麻子はベッドにはいる




「明日も朝練だ 頑張ろう!」




グッスリと麻子は夜を通り過ぎる。



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