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七彩武装(プリズムアーマーズ)  作者: 松岡透
零章  七彩集結編
12/24

第11色 VS 神龍姫 セイリュウ 決戦

こんにちは!松岡です!


暑くなれよ!


それは松岡修造です。私は松岡透です。


さて、すいません。投稿が一週間遅れてしまいました。


その代わりといっては何ですが、今回、とてつもない量の文章にしました。


前回のあらすじ


えっと、...前回って何しましたっけ?


あ、そうそう。


セイリュウの居城に七彩武装が迷い混んで、ヒカリちゃんの完璧な道案内で城門前にたどり着くも、そこにセイリュウがPOPしてしまうというところでしたっけ?


今回で、セイリュウパートは終了です。


それでは、


ゆっくりしていってね


...違うか。

最初に動いたのは、セイリュウでした。さっきの解呪(デスペル)と同じように尻尾を床に叩きつけました。


すると、私達全員に掛かっていた阻害効果デパブが消え去りました。


『さあ、強き者達よ!その身を滅ぼすまで戦い続けて、妾を愉しませよ!』


「その前に質問ですっ!」


...はぇ?


『...ほぇ?』


折角かっこいい台詞話していたのに、ヒカリちゃんって、案外空気読めないのかな?まあ、可愛いから良いけど。


『な、なんじゃ?!妾、まだ話しているだろう?少しは大人しく聴け!』


セイリュウも、拍子抜けたのか口調が少し柔らかくなっている。


こっちが「」のセイリュウなのかな?


何故か、好感が持てた。


「私っ、魔法以外で先頭に参加できないのですが、また解呪してきませんよねっ!」


半泣きで訪ねるヒカリちゃんでした。


皆の役に立ちたくていってるんだと思うけど...逆効果になりそう...


『お、おう...可愛さに免じて許可しよう...』


こうかは ばつぐんだ!


「セイリュウさんロリコン疑惑!」


『うぉい?!妾は一応女性だぞ?!さすがに女性にロリコン疑惑は

...ええい!忌々しい!貴様らまとめて塵にしてくれよう!』


「「「「俺(ボク)(あたし)(僕)達関係ないよな!」」」」


『うるさい!連帯責任じゃ!』


そういうと、いきなりセイリュウがその鋭い爪をとんでもないスピードで振り下ろしてきました。


その重い攻撃を受け止めたのは、


「みなさーん。突っ込みはあとにしてくださいねー?」


キラさんでした。


しかも、受け止めるだけではなく、


ガチャーーン!


『なんだと?!』


正確にその攻撃を弾き防御(パリィ)して見せたのです。


ボスの重攻撃を正確にパリィするには、圧倒的に高いSTR(筋力)DEX(器用さ)に加えて、すべてを見通す反応速度と、武器自体の重さと、さらに、途方もないプレイヤースキルが必要になってきます。


ゲームのセイリュウでやろうとすれば、とりあえずSTRもDEXもカンスト。さらに武器の重さもシステム上の限界を突破して、その上コンマゼロ1秒の誤差も許されないキーボード捌きで、やっと受け止めれるレベルです。しかも、削りダメージがだいたい一割喰らいます。


つまり、今の光景は、ゲームが現実になったからこそ、様々な物理的要因が加わって、実はキラさんのステータスがあれば受け止められるどころかノーダメでパリィ出来ると言う事実が露見した瞬間です。運営謝れ。


「崩しましたよー。今のうちに強攻撃一本いきましょうー」


「じゃあ、いこう!...あ、そうだ。サンちゃん」


「何ですか?先輩」


「ちょっと、試したいことがあるからさ、超低速化ハイパースロー使ってよ?」


「...いいですけど、変なことはしないでくださいね。...超低速化ハイパースロー!」


その瞬間、世界の動きが止まった。


ここから先は、一つのミスも許されない。...嘘。言ってみたかっただけ。でも、勘の良い人ならなにするか気付いたかも。


ポケットから、冒険者カードを取り出して、メニューを開く。そして、あるところをタップして、実体化する。すると、背中に加わる確かな重み。


そして、いまだに解除されていないハイパースローの世界を駆け抜けて、セイリュウに突撃します。そして、右手に構えた瑠璃氷花・絶をその体に叩き込んで、ほんの少しダメージが通ります。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。すると、確かにダメージが通ったような感覚が。


「成功した!」


と、左手に持つ新たな太刀、薔薇焔花(ばらえんか)(ぜつ)を見つめた。


この太刀は、瑠璃氷花・絶と同時期に入手したのですが、薔薇焔花・絶のほうがほんの少しステータスが低くて、結局ストレージに埋もれていた太刀です。しかも、IAOでは、二刀流はシステム上不可能だったので、使うとすれば瑠璃氷花・絶のほうが便利だったのです。


しかし、いまのこの状況はゲームではありません。つまり、システムが働かないと睨んでのことでした。現に、IAOではこんなに自由に攻撃することはできず、クールタイムの度に通常攻撃やスキルを選んで敵にダメージを与えるか、敵の攻撃にあわせて防御コマンドを打ち込むタイプでした。


しかも、今の感覚。恐らく、瑠璃氷花・絶の元々のステータスに、薔薇焔花・絶を上乗せした...つまり、ステータスがほぼ倍加したと言って良いほどの超絶現象が起きているわけです。単純に言うと、強さが二倍になったってこと!


凄い!


しかも、何故か二刀流の立ち回りが何となく頭に入ってきて、簡単に体を動かせそうな感覚!


『なんじゃ?今のは?まるで、お主らが50倍の速さで動いた感覚がしたのだが...全く効いてはおらぬぞ?怠けているのか?』


...しまった!喜びすぎて30秒経っちゃった!


というか、セイリュウの体内時計の感覚おかしいでしょ?


なんで一秒にも満たない時間動いただけで50倍速って見抜けるの?


「ユッカ?何?その太刀?」


コノッチが聞いてきますが...見せたことなかったっけ?


「薔薇焔花・絶って言うんだけど...瑠璃氷花・絶と同じ時期にクエストボスからドロップしたんだけど...」


「ふーん...運、良いね」


「いや!大精霊の弓のほうがドロップ率低いでしょ?」


『いつまで話し込んでいるのだ!はよう本気を出して妾と戦え!』


あ、セイリュウのこと、忘れてた。


・・・セイリュウの体力、残り7段と8割・・・


・・・・・・


・・・・


・・


さて、セイリュウとの戦いをすべて記すと、とんでもない長さになります、なぜなら、今の場面転換の間に、一時間もの長さの戦いの記録が省略されています。というわけで、少しダイジェスト気味にお送りします。


戦闘開始10分頃に、最初の危機が迫りました。


・・・・・・


・・・・


・・


「危ない!」


セイリュウの尻尾叩き付け攻撃は、音速を越えているのか、一緒に衝撃波ソニックムーブまで発生します。尻尾を避けても、それに当たってしまうと、数秒間気絶(スタン)してしまいます。だから、見えない攻撃にまで気を配らなければ行けません。


しかし、見えない攻撃と言うものは、避けるのが圧倒的に難しく...


「きゃっ!」


「ヒカリちゃん!」


後方で支援に回ってもらっていたヒカリちゃんに、命中してしまいました。


『ふん!』


そして、セイリュウ全力の鉤爪攻撃が、ヒカリちゃんにヒットしてしまいました!


「痛っ!」


この世界では、VITが高ければ、痛みの耐性もつきやすいのですが、支援型の杖型の武器に設定されたVITでは、その強烈な痛みに耐えることはできませんでした。


そして、ヒカリちゃんは、その痛みで本当に気絶してしまいました!


これは実質ヒカリちゃんが戦闘不能になってしまったということです!しかも、残りのHPバーも心もとありません。


これでは、パファーのいなくなったこちらが圧倒的不利になります。


「誰か、ヒカリちゃんのタンクになれる人居ない?!」


「なら、俺がやる!」


立候補したのはルナでした。


「え?」


「俺の死神の大鎌(デスサイズ)は、攻撃も高いが、一番高いステータスは実はVITだ!任せろ!」


「...任せた!」


・・・セイリュウの体力、残り7段と1割・・・


・・・・・・


・・・・


・・


このあと、ちゃんとヒカリちゃんは意識を取り戻して、支援に回ってくれました。


そういえば、そんなヒカリちゃんでしたが、一回、驚くようなことをしました。だいたい、30分頃に。


・・・・・・


・・・・


・・


「皆さんっ!」


「ん?どうしたの?ヒカリちゃん?」


「お願いがありますっ。少しの間、パフをかけるのをやめて、別の呪文を唱えたいのですが、詠唱に時間がかかるので、3分、いや、2分間時間を稼いでくださいっ!」


「聞いた?!皆!ヒカリちゃんを2分守るよ!」


「「「「「了解!」」」」」


・・・・・・


・・・・


・・


そして、二分後、


「魔法が完成しました!皆さん、セイリュウから離れてくださいっ!」


ヒカリちゃんの声で、一斉に引く私達。


さて、ヒカリちゃんの魔法とは?デパブかな?


[天駆ける星々に願う。我が問いに答えよ。されば悪を滅ぼせん!]


《召喚魔法・月の化身『シリウス』発動》


え?なにこれ?なんの魔法?


「敵を滅せよ!《ルナティック・レイン》!」


突然、目の前の空間が歪みました。その中から出てきたのは、


...美しい、白銀の、狼でした。


その狼は、セイリュウの方にゆっくりと歩み寄りました。


『な、何故じゃ?!体が動かん!』


「それが、召喚魔法の効果ですっ!...召喚に成功したら最後、標的は、絶対に動けず、ただ、攻撃を食らうのを待つのみっ!」


「しょ、召喚魔法...だって?!」


「な、なんでそんなに驚いてるの?テルル?」


「え?いや、...召喚魔法って、そんなにすごいの?」


何となく、最後のファンタジーを思い出していますが、ストーリーが進むうちにサブクエストかなんかでゲットできるんじゃなかったっけ?


しかも、IAOで覚えられる魔法は、全部武器のレベルをあげれば手に入るはず...


「いや、そんなに甘いものではないですよ。召喚魔法と言うのは、まず、契約したい人が、たった一人で、それこそ四神クラスのボスを倒さなければいけないんですよ?しかも、アイテムは使用不可能になってますよ。ボクも、一回だけ挑んだことがあったのですが、一切攻撃できないまま、一方的に蹂躙されました」


...え?なんだって?


「しかも、星獣クラスになると、それこそグランドクエストのラスボスを片手間で消し去るレベルのはずなのに...」


「...なんで召喚魔法の情報を聞いたことが無かったの?」


「確か、グランドクエストの第12章から解禁される情報のはずです。だから、それこそ廃人レベルのプレイヤーの、それよりさらに究極の廃人レベルが、ようやく到達している領域ですから」


...私は、攻略サイトを見ない主義なので、そんな情報なんて、欠片も知らなかったです。ちなみに、ランク49装備持ちの私の現在のグランドクエストの章が5章です。


廃人........................................ッ!!!


「じゃ、じゃあ、まさか、ヒカリちゃんって...ネット廃人ッ?!」


「ボクも詳しくは解りませんが、多分、そうだと思い..


「みくっちは殆んど学校に来ない」


いきなり会話に参加してきたのは、サンちゃんでした。


「みくっち?」


「ああ、ヒカリのあだ名のこと。みくっちは、不登校なの」


「え?!」


「あたしも詳しくは知らないけれど、小学生の時に、かなり手痛い虐めを受けたらしく...以来、学校に来るとしても保健室登校ってやつでしか来ない。家にいるときは、もっぱらネトゲ...それも、偶然か運命か、IAOをやり込んでたっぽい」


...ネット廃人がこんなに可愛い訳がない!

 

...って、簡単に言えたら良いですけど...なぜなら、先程のヒカリちゃんの神懸かった道案内を見たあとなので...


信じるしかなさそうですね...はい。


そうしている間に、シリウスらしき白銀の狼が、セイリュウの前まで来ると、立ち止まって、


『ウォオオオオオォォォォォォンンン!!!』


とてつもない声量で吠えました。


すると。


またしても、時空が割れました。しかし、今度はセイリュウの頭上で。


そこから現れたのは、


...光?


恐らく、光球みたいなものが、無数に現れました。


それらは、小さいものでは直径1㎝程度、大きいものでは、直径で5mはありました。


「...発射ですっ!」


ヒカリちゃんの号令と共に、


光球が、それぞれの大きさのレーザーと化してセイリュウに襲いかかる!


恐らく、目測で100個近くのレーザーが、余すことなく降り注いでいる。


そして、HPバーを見ると...


「えっ...!」 


先程までは、いまだに6段と5割が残っていたのですが、今見ると...


HPバーが目に見えて削られ始めました!


『まだ動けんのか!それなりに痛いぞ!』


...この圧倒的大火力を直撃して出てきた感想が「痛い」って...


そして、10秒後。


攻撃が終わり、狼の姿も消えていました。


・・・セイリュウの体力、残り2段と1割未満・・・


・・・・・・


・・・・


・・


そして、現在。


今のセイリュウの体力は、丁度1段分です。恐らく、そろそろセイリュウの攻撃が圧倒的に派手になってきそうな頃合い。


『ぬう、よくぞここまで善戦した。だが、それもこれで終わりだ!


言うが早いか、セイリュウが使ってきた新しい能力は...


「て、瞬間移動(テレポート)?!」


セイリュウは、いきなりその姿を掻き消すと、後ろから強い衝撃が!


尻尾で叩き付けられたんだ、と気がついたのは、自分のHPバーが急速に減っていくのを見てからです。幸い、そのバーは5割ほどで止まっていました。他に攻撃を食らった人もいましたが、恐らく私と似たり寄ったりのダメージ量でしょう。


範囲上位回復エリア・ハイヒーリング


すかさず聞こえてきた声は、ヒカリちゃんの詠唱でした。ちなみに、戦闘中に知ったのですが、ヒカリちゃんの装備は支援系魔法だけではなく、回復魔法も使えるっぽいです。


しかし、このゲームの大型回復魔法はいわゆるリジェネっぽいやつで、つまり、秒単位で少しずつ回復していくのです。


だから、戦闘中に一気に回復すると言うのは、専用のアイテムを激しい動きのなかで正確に冒険者カードのストレージから実体化しなければ行けません。


このまま回復休憩したいのですが、もちろん戦闘中にそんなことが出来るわけがなく、


「また来ますっ!右に避けてっ!」


言われた通りに右に避けると、


ズガシャァン!


これは、尻尾攻撃ではなく、鉤爪攻撃の方!


尻尾よりも、鉤爪のほうがかなりダメージは高いので、今のを避けていなかったら、確実に死んでいました。


そういえば、この世界における「死」って、なんなんだろう?


この世界で死んだら、どうなるのだろう?


...いやいやいや!縁起でもないことを考えている暇があったら、さっさとセイリュウを倒さないと!


「皆さんっ!セイリュウのテレポコンボは、セイリュウの目を見れば行き先がわかりますっ!目を向けてる方向に跳ぶので、その反対側に避けてくださいっ!」


テレポ...コンボ?


ああ、「テレポ」ートからの攻撃の「コンボ」ってことね。


ヒカリちゃんの的確な指示もあってか、その後はテレポコンボが当たることも少なくなりました。希に、攻撃がかすって微弱なダメージを喰らう人もいましたけど。


そして、また15分後。


ついに、セイリュウのHPバーが残り3割を切りました。


「みんな!あと少し!ラストスパート!頑張るよ!おー!」


「「「「「「おーー!!」」」」」」


さすがに、今回は苦笑は起こりませんでした。


『....い』


? なにか、聞こえた?


『もうッよいわッ!!!!』


その、圧倒的な声量に、全員耳を塞ぎました。微弱ですが、HPバーが減りました。


『は、はは、ははは、何故妾がこんな虫けらどもと遊んでやる必要がある?!最初ハナッから、本気で殺せばよかったのじゃッ!』


そういうと、セイリュウが次に行った動作は


「《姫龍の殺息(クイーン・テンペスト)》の、予備動作...っ!」


「な、なにそれ?!」


姫龍の息吹(クイーン・ブレス)》なら、聞いたことがありますが...


「《姫龍の殺息(クイーン・テンペスト)》とは、グランドクエスト5章のラスボスとして出現するセイリュウとは違う、確か、グランドクエスト10章のエリアボスのセイリュウ亜種が使う回避不能の攻撃ですっ!...その攻撃が発動されたら最後、触れたもの全員が、100%即死する上に、即死耐性も貫通する霧がセイリュウの口から放たれます!」


な...


「そんなの、勝てるわけない...」


「「「「「......」」」」」


全員、士気が地に墜ちました。


だって、100%即死だよ!この世界で死んだら、どうなるか解らないのに、そんなことって...しかも、ここは室内。霧状の攻撃なんて、逃げるもなく皆、皆、...霧?


「ヒカリちゃん、今、姫龍の殺息って、霧状って言った?」


「あ、はい...言いましたけど...」


「なら、まだ勝てる!」


「「「「「「え?」」」」」」


「説明している時間はない!」


そういうと、私はセイリュウの前に仲間をかばうように立ちふさがった!


ただ...先程思い付いた方法は、完璧じゃない。一言で言えば、検証出来てないし、する時間もないからだ。


『ほう!わざわざ死にに来たか!』


「いや...仲間を、守りに来た!」


『ほざけッ!貴様ら虫けらが、龍の女王足る妾と対等に渡り合おうと言うのか?!なら、教えてやろうッ!』


そういうと、セイリュウの口元が一際輝いた。姫龍の殺息(クイーン・テンペスト)が発動する寸前で、私は走り出した!


『虫けららしく死ねッ!!!!』


発射。同時に、跳躍。


「ユッカ!」


「ユッカさんー!」


「「「ユッカ先輩ー!」」」


みんなの声が、聞こえる。


ルナ、キラさん、テルル、サンちゃん、ヒカリちゃん、そして、


「友夏里ーーーーー!!!!!!」


幼馴染みの、絶叫。


そんなに叫ばなくても...まあ、らしいと言えばらしいけど...


そして、世界が低速になる。超低速化ハイパースローを使ったわけではない。なぜなら、自分の動きもゆっくりだからだ。恐らく、極限の集中力が生む世界だろう。


右手に瑠璃氷花・絶。


左手に薔薇焔花・絶。


頭に浮かぶ構えをとりながら、少しずつ動く霧へと進む。


そして、


()()()


これが、2振りの太刀、瑠璃氷花・絶と薔薇焔花・絶の効果。


《氷化》と《気化》。


その名の通り、液体を氷にしたり、気体にしたり... 


氷化の方は、既に披露したはず。ん?何処で、って?あそこだよ、あそこ。ヒュドラの毒弾を斬ったとき、毒が凍ってたよね?


それと同じことを霧に使って、霧を全体的に凍らした。そして、《姫龍の殺息》の効力を失った氷を薔薇焔花・絶で斬って、昇華させたって訳。


そう、元を正せば、


()()()()


正直、さっきもいったけど、成功するかどうかは賭けだった。なぜなら、ゲーム時代の時は、霧を攻撃するなんてことは一切できなかったし。霧は防御不可能な攻撃の1つだったから。でも、液体を防御で凍らせることは出来たし、できるかなと思ったんだけど、見事に的中!


『なん、だと?!』


しかし、まだ霧は出続けている。


それこそ、ここから先は1つのミスも許されない。正に、刹那の攻防。


斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬って、斬りまくる。


そして、霧を完全に斬った。














と、思った瞬間、


ひやり


え?


なに?この感覚。


そう思い、足元を見ると、













霧が、













私の足を撫でていた。


「嘘ッ?!」

 

そして、即死判定は無情にも下された。


意識が、暗転した。


















ここは?どこ?天国?それとも、地獄?


なにも、見えない。


そうか、まぶたをあげれば、いいのか。


目を、開ける。


目に飛び込んできたのは、






セイリュウの、顔。


え?確か、私、即死判定で、


そう思い、自分のHPバーを見る。


確かに、即死判定が出ている。


そして、HPが削れていく。


1ドットずつ。


今、やっと半分を切ったところだ。


結局、私は死ぬのか...


ぶちッ。


頭から、そんな音が聞こえた気がした。同時に、頭を埋め尽くす1つの感情。


憤怒。


私を殺したお前を、私は殺す。


そう思うと、自然に手が動いた。


右手の瑠璃氷花・絶で、セイリュウの角を突く。


セイリュウのHPも、1ドット削れる。


左手の薔薇焔花・絶で、セイリュウの顔を切り裂く。


また、セイリュウのHPが1ドット削れる。


突く。斬る。突く。斬る。突く。斬る。突く。斬る。


一回ごとに手の動きが速くなる。


私のHPも、1ドットずつ削れる。 


いつしか、憤怒すら消えていた。ただ、斬ることだけを考える。


圧倒的な速さで乱舞する。それは、緋と蒼の光の筋になった。


セイリュウがなにかを叫んでいる。でも、聞こえない。


あと一撃で敵を斬れる。そう考えたときだった。


ピ─────。 


アラームみたいな音がした。


最後の一撃は、敵に届かなかった。何故だ?


見ると、自分の体と太刀が透けて見える。そして、無慈悲な宣告。


           [戦闘不能]


ああ、消えるんだな。そう、思った。


せめて、最後の一太刀が届けば、相討ちになったのにな。


今度こそ、本当に、


意識が、暗転した。








































命の祝福(ブレッシング)!」


そんな声が聞こえた。


意識が、覚醒した。


・・・・・・


・・・・


・・


「...で、なんで生きてるの?」


「.............え?知らなかったんですか?」


意識を覚醒した私を待っていたのは、6人の仲間の歓声でした。


皆、、私が起きるや否や、おもいっきり私のことをハグしました。

あ、もちろんテルル君ととルナとコノッチはしてきませんでしたよ?


そして、最初の台詞にもどります。


テルル君の説明です。


「えっと、実は、ボク、こっちに始めてきたときに、冒険者カードを持ってなくて、武器もないまま敵と遭遇エンカウントして、すぐに殺されたんですよね。そのときは、ボクも冷や汗をかきましたけど、よく見たら、[戦闘不能]って書いてあるところの下に、[60秒後に最後に立ち寄った町に転移します]って書いてあったんですよ。つまり、どういうことかわかりますか?」


「こっちの世界では...HPが0になっても死なない?」


「はい。ちゃんと蘇生魔法もアイテムも効きましたし。あ、因みに、IAOトリップの間に死んだのはボクだけみたいだったので、ボク以外はみんな激しく狼狽していましたけどね」


「あ、当たり前でしょ!さすがのテルル君でも怒るよ!」


(さ、さすがの、って、何?)


やっぱりこの娘はテルル君に対してだけよくわからない。


『ふう。一段落したようじゃな』


あ、セイリュウ。まだ生きてたんだ。


HPを見ると、あとほんの1ドットのところで生きてるっぽい。


『すまなかった。きちんと真剣勝負すると申したのに、妾は禁じ手を使うてしまった』


「いや、別にいいですよ?死なないとわかったなら。」


『...有り難う』


「え?なんだって?」


『巫山戯る場面ではなかろう?!』


「まあ、これにて一件落着でいいのかな?」


「うん。今で丁度9000文字突破したところ」

        ↑9000文字目


「え?!今回のお話長すぎでしょ!最高記録更新だよ!!一応言っとくけどおめでとう!そして、下の注釈意味あるの?!」


『どうせなら、10000文字突破したいのぅ』


「セイリュウさんまで?!」


『さん付けは不要じゃぞ?お主らは、妾よりも強かろう?』


「...」


なにこの感覚...


『そうじゃ、10000文字突破したいのと、妾自身の気持ちなんじゃが...』


「...」


『突っ込んでくれてもよかろう?』


「絶対、突っ込みません!」


『まあ、よかろう。そこで、相談なのじゃが、...妾をそなたらと共に旅をしてもよいかの?』


「え?!なんで?!どうして?!」


『こっちには律儀に突っ込むのか...まあいい。妾も、一応《ウロボロス》の被害者なのでな?』


「「「「「「「...!」」」」」」」


《ウロボロス》。多分、私たちにとってのラスボス。


いくら倒しても復活する、異世界の存在。


『いつのまにかこの城に侵入していて、妾を闇討ちしたのじゃ!』


「う、嘘?!」


『まさしくこてんぱんにやられてな...それも、たった一人に』


「ひ、一人に?!」


たった一人でセイリュウを圧倒的に凌ぐ存在なんて...


「とんでもないやつだな」

      ↑9500文字目


「また出た!下の注釈!今度は《い》?」


『だから、妾もあやつらに復讐をしたいと考えておるのじゃ』


「...皆、どうする?」


「別にいいんじゃね?というか、四神を仲間につけるのって、面白そうじゃん」


「僕も賛成...かな?戦って十分強さは解ったし、絶対に損はしないと思う。うん」


「ボクも特に問題はないですけど...あの、10000文字突破するために長い文にした方がいいですか?」


「おい」


「(テルル君が賛成なら、)あたしも賛成する。よろしく!セイリュウさん」


なんか、変な心の声が聞こえた気がする。


「私もー、特に問題はないですよー?」


「私もっ、賛成ですっ!ずっと戦闘が楽になりますよっ!」


「...満場一致だね。なら」


一歩前に出て、セイリュウの方へ向き直る


「よろしくお願いします!」


『なら、妾も準備しなければな?』


はて?準備?


そう思っていたら、いきなりセイリュウの体が光り始めて、どんどん小さくなっていく。そして、人間サイズの大きさになったとき、光は消えた。


そこに現れたのは...


「妾からも、よろしく頼むぞ♪」


中学生サイズの人間の女の子になった、


セイリュウだった。


...か、可愛い。


「そして、今の文章が10000文字目だ♪」

  ↑祝!10000文字達成!


...セイリュウの可愛さを説明しようと思ったけど、ちょっと長すぎるので、これで終わりにします。


次回、フリートーク&質問コーナー!

皆のもの!妾じゃ!セイリュウじゃ♪


...はて?なぜそんなに性格が変わったのか、だと?


とりあえず、次々回まで待て!説明するからの!


さて、次回のフリートーク&質問コーナーじゃが、重大発表があるからの?


以上、あとがきじゃ♪


追記:9月17日


致命的なミスを犯してしまいました。


改訂前は、ヒカリちゃんとテルルがクラスメイトだって書いてありましたが...


二人、学年、違うじゃん。


というわけで、訂正です。


クラスメイトを、ヒカリちゃんとサンちゃんにして、さらに、ヒカリちゃんのあだ名を追加。さらにさらに、ヒカリちゃんの重要なエピソードを追加しました。


なんであんな間違え方したんだろう...


かなり致命的なミスなので、活動報告でも報告しておきます。

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