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入部しよう

ここは県立花咲高校。ごく普通の高校。

俺は今年入学した島崎幸。中学では、ハンドボールをしていた。そのときの監督にめちゃくちゃしごかれ、もはやトラウマレベル。もう部活はしたくなかったのだが、この高校は強制参加とのことだから、楽な部活を探している。

今日は部活紹介があり、良さげな部活を見つけることが出来た。パソコン部。活動時間が短く、まったりしていた雰囲気があり、これまたいい。しかし、パソコン部に入る、と友達に言うと、

「あそこに近づくな。変人の巣と学校中が言うぐらいだ。やめとけ。」

とても心配しているみたいだ。まぁそんなことはまずないだろう。今ごろ、中学のときのような部活しろなんてまっぴらごめんだ。とりあえず見学に行ってみようかな。

この考え方がすでに間違っていた。あんなことになるなんて…。場所は3階のパソコン室。そして、変人の巣、パソコン部の前にきた。パソコン部に近づくにつれて人が少なくなっている気がする。気のせいだろうけど。

「失礼しまー…」

と、扉を開けた瞬間ハサミと彫刻刀が飛んできた。なんとか避け切ったが、頬を擦り、血がタラタラと流れ落ちて来た。

「ノックはどうした?」

お前の頭がどうした!普通の人だったら死んでたぞ!室内には1人の女子がハサミを投げる構えをしている。色白で黒髪ロング、清楚感のある美少女。漫画に出てくるヒロインのようだ。

「誰だお前?」

「見学に来た1年3組の島崎幸です」あいさつするとハサミをしまってくれた。

「手荒い真似をして、すまなかった。私の名前は2年の草原葵。あいつかと思ったんだ…。」

「あいつとは誰ですか?」

「化け物だ。」一瞬意味がわからなくて固まった。

「は?」

「成績優秀、運動神経抜群の完璧超人だ。名前は笠原陸斗。」

そのとき、廊下の向こうから足音が聞こえた。

「噂をすれば来やがった。幸?扉が開いた瞬間これで撃て。」

と言って俺に渡したのは、エアガンだった。

「ちなみにそれは改造してあるから壁に穴が空くぐらいの威力はある。」

試しに机に一発撃って見たら、なんとびっくり貫通しました!まじかよ…

そしてついに扉が開いた。先輩と俺はとにかく連射した。弾を全て撃ち尽くし、静かになった。

「やったか?」

そう言い草原先輩が扉に近づいていく。しかし、撃った弾はカカシにめり込んでいて、その人はいない。「こんにちは~」と後ろから声が聞こえた。振り返ると、ボロボロになって、ニコニコしている人がいた。震えてる…。以外とダメージあるようだ。

「ぼ、僕の名前は笠原陸…」先輩のボディブローが綺麗に入った。続けざまに右ストレートを打ち込み、最後にフックが…もう見てられないぐらい悲惨な光景が広がっていた。殴り終わると、こちらに草原先輩が近づいてきて、

「お前も一緒にやったから共犯だな。バラされたくなかったら入れ。さもないと…。」

と言い、手をぼきぼき鳴らしている。その威圧に潰され、泣き声ではいと言ってしまった。

「よろしくね!幸くん!」さっきまでのことが嘘みたいにニコニコして言われた。こうして俺はパソコン部に入ることが決まってしまった。ほぼ強制的に!さようなら.…俺の青春!こんにちは!地獄の日々…。もう涙が止まらなかった…。

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