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必勝の聖眼の神殺しと戦女神  作者: 暁 白花
古ぼけた日記
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とある者の手記

 生きたい理由があった。それは大したことではない。他人からすれば凄くくだらない理由だ。


 だが、当時のわたしにはなくてはならない理由だった。


 そう、それの終焉を見ずに、自身を終わらせることがわたしには出来なかった。それからのわたしはそれを生きる理由にした。蒐集と言っても過言ではなく、執着となった。そして終焉を見ずに終わるのは心残りとなる。そう生きる言い訳にした。


 ただ、終わらせる勇気、根性が無かっただけの生き汚いだけだった。


 しかし、どんな物語にも終焉は訪れる。一つ、また一つと心残りは消滅していき、生きる理由も無くなっていった。


 心の渇きに抗う様に求めたものも、求める気持ちも希薄になった。


 だから、もう構わないだろう。さぁ、準備を始めようか、わたしの終わりの始まりを。

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