表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンバツピリオド.  作者: 楓馬知
1/43

プロローグ

 空から涙が降ってくる。

 どこまでも白く、この世のどんなものよりも冷たい、儚い涙。

 それは、誰の涙だろうか。

 今まで戦い続けて死んできた子どもたちが流した、無念の涙だろうか。

 こんな無様な姿をさらし、親不孝な馬鹿息子の俺を見た母さんが流した、嘆きの涙だろうか。

 あれほど息巻いていたくせになぜ助けてくれなかったのかと、俺を責めるあいつが流した、慟哭の涙だろうか。

 それとも――

 全ての元凶である神を目の前に敗れ死んでいく俺を、天が泣き笑いをしているのだろうか。

 後悔で一杯だった。

 俺は結局、世界で誰よりも助けたかった女の子を助けることもできず、目の前にいる神に殺される。

 これから、俺は死ぬ。


 それはもう――


 変えようもない――


 現実だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ