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ある領主の最後

「領主様囲まれました・・・。」


「分かっている、円陣を組め!来るぞ!!」


部下を鼓舞し、背中合わせになり防御陣形である円陣になり

背中を部下に任せ目の前の敵だけに集中する。


木々の合間から何百頭もの狼が目の前に現れ6人パーティの私達は

気付いた時には包囲されてしまっていた。

突破する術も失われ、逃げ道も無くこのまま我々は力尽きてしまうだろう。

しかし、私には生きて戻らねばならぬ理由があるのだ!!


もうすぐ・・・我が子が生まれるのだ・・・。


四方八方から迫り来る狼達を右手に持つ剣で切りつけ左手の盾で受け流す。

これでも騎士団にいた頃は武勇を鳴らしたものだ。


「ぐわっ。」


後ろで悲鳴とドサッと重たいものが擦れ倒れる音がした。


「ザック!!」


後ろにはザックと言う名の部下が倒れ他の者たちも驚愕の下、一点を見上げている。

そこには今まで戦っていた狼と比べ物にならない程、巨大な何かが存在した。


「リック!!バルカ!!リオ!!トール!!」


『グガアァァァァーーー』


雄たけびと共に他の部下達も一撃の元、切り裂かれる。

次々と一撃で部下が倒れてゆく。残るのは私只1人となった・・・。


わが父の代より、未開の地であり樹海が広がる土地を陛下より賜った。

しかし、数十年経つ今でも開拓は芳しくなく、

大した成果は挙げられずにいた。


どうやら私の代でも力及ばぬようだ・・・。


そして部下達を亡き者にした一撃が

1人生き残る私にも振り下ろされたのだ。


「ぐっ、ぐはっ・・・。」


鉄の盾と鎧を紙を引き裂くような一撃は、私の胸をもえぐっていた。

私の視界は暗い闇へと落ちていく・・・。



生まれるわが子の顔を見るために生きて戻りたかった。

しかし、この願いは叶わぬであろう。

もし願いが1つ叶うのならば、無事に生まれてくるわが子の成長を・・・願・・・おう。

拙い文章、伝わらない描写・・・アルと思います

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