私が持つカリスマ性
君はアドルフ・ヒトラーという人物を知っているだろうか。1889年に生まれ、国民社会主義ドイツ労働者党の指導者となり、最終的にはドイツ国の首相であり国家元首(総統)となり、1945年に自殺した。ネットスラングでは、「総統閣下シリーズ」や「美大落ち」という異名で有名である。彼は「ユダヤ人の徹底排除」を掲げ、政治を行った。しかし、民衆がそれに賛同するとは到底思えない。そこで何を使ったか。そう。
「圧倒的なカリスマ性」
だ。他にも、「卓越した弁舌」や「巧みなプロパガンダ戦略」などが挙げられる。民衆はそんなヒトラーのカリスマ性に釘付けになり、絶大な支持を得た。
似た状況にあるのがキヴォトスの「先生」であった。プロパガンダは流さなくとも、カリスマ性と、卓越した弁舌、これらは先生に備わっているといっても過言ではない。
実際、キヴォトスの生徒は先生に釘付けだ。(そもそも、男の人が先生しかいないという部分もある)
先生の話を鵜呑みしてはならない。
という記事を私は見た。
美大落ちと同じようにされたことに対しては少し苛立ちを感じたが、納得した。
確かに、よく考えてみると彼女らは私の元へよくやって来る。日本でいう「ハーレム」状態だ。私が「~して」と言うと素直にやってくれる。その点では確かに似ていると感じたのだ。権力の乱用はしないが。
私はサンクトゥムタワーの近くで演説を行った。理由は簡単だ。キヴォトスが分裂気味だったからだ。
「この事案は、君たちの力が必要た。今こそ協力する時だ。『昨日の敵は今日の友』と言うことわざがある。意味は[昨日まで敵対していた相手が、状況の変化や時間の経過によって今日には味方になる]というものだ。昨日戦闘をしていたとしても、その日がやって来たら一致団結し、巨大な敵から勝利を勝ち取りたい。そうすれば、キヴォトスは再び平和を取り戻し、平穏な日々が帰ってくる。だから、私に協力してほしい。」
と言った。こんな大声で話すのは学生時代の体育祭以来だ。
正直この演説が生徒たちの心に響いているかはわからない。しかし、先生の思惑通り、「先生を助けよう」とか「連邦生徒会は忙しいだろうから問題事は起こさないようにしよう」などと呼び掛け合い、協力してくれていた。暴徒の数も減り、連邦生徒会は、比較的楽になった。
後日、連邦生徒会と、各学校の上層部が集まる緊急会議が行われた。
ここでは緊急の軍事費追加や生産する兵器の種類や数、核兵器の開発について話すと言うことだ。




