第三部【わたしの手が届いたとき】キャラクター紹介
※年齢は第三部開始時点のものです。
ユア(=ルクス・シルヴァ) 17才
生まれ育った町から逃され、傷つき生き延びた少女。アミュアとの出会いで心を通わせ交流を通して親密になる。ハンターを目指して旅を始め、試験に合格。左手に癒しと右手に滅びという相反する力を持つ。母や村人の死を知り、心を痛めるが、アミュアに力をもらい立ち直る。旅の中で「守りたい人」ができ、強い想いを抱く。第一部ではダウスレムと戦い滅ぼす。第二部でセルミアとの戦いを経て、「滅ぼす」ではなく「救うために滅ぼす」として覚醒したペルクールの雷を持つ。明るい茶髪のショートで鳶色の大きな瞳がちゃあみんぐ。
アミュア(=アウラ=セリオス) 17才(自称)
かつて事故で分かたれた慈愛の女神ラウマの分体。ユアに名付けられ自己を確立したが、記憶がなく精神も未熟な状態でソリスに異世界へ召喚されてしまう。魔法の素質はソリス以上で指導のもと魔導の極みに至る。ソリスの死をもって精神もほぼ完成をみて10年後に元の世界に戻る。容姿は一切変わらなかった。
ユアと再度合流後は絆を深め互いの涙を癒やし合い、寄り添って歩いていく。第一部開始時は10才程度の容姿だったが第一部ラストで成長した姿に。第二部では無くした記憶をユアと共に取り戻しさらに距離を詰めた。紫の瞳で髪はストレートの明るい銀髪。
ノア 17才(自称)
第二部ヒイロインの一人。初期に黒い影に包まれた少女として現れ、影獣の一種と思われた。「愛されたことがないから奪える」という言葉に深く影響される。山中で影獣の力を吸収し、異常な進化を遂げた。ハンターに襲撃され深手を負い、孤独と痛みの中で涙を流す。神的存在ラウマの分体であることが後に判明する。純真さと危うさを併せ持ち、セルミアに「使える」と判断される。第二部の終わりにユアパーティに合流しハンターとなる。アミュアと瓜二つ。青い瞳で髪はウエーブ暗い銀髪。
ラウマ 17才(自称)
女神ラウマがユアと旅するアミュアを羨み、アミュアの提案で外部に作られた分体。女神ラウマそのものなのか、アミュアと同じラウマとは別の個体なのかは現在謎。ふわふわした女の子でアミュアにそっくり。魔法と家事の腕前もメキメキ上昇中。同じ容姿のアミュア・ノアと三つ子のような姿だが、性格からお姉さんもしくはママ。実は怒るとこわいらしい。青い瞳で髪はウエーブ金髪。
女神ラウマ(????才、外見はラウマと全く同じで17才)
女神ラウマ本体。異空間に本体を持ち、かつて世界中から集められた感情を膨大なエネルギーとして保管しており、人間程度のものならいくらでも作れる万能の女神。人々と共にかつて有り、巫女の一族にも祀られていた。(今は世界から忘れられようとしている存在)
カーニャ・シア・ヴァルディア 19才
スリックデン所属A級ハンターであり、ユアとアミュアの旅に加わる。厳しさと強さを持ちつつも、包み隠した優しさがある。妹ミーナが重い病に倒れ、その治療に関わる。両親との関係に悩むが、未熟さを自覚して成長を目指す。旅の中でユアと少しずつ心が近づく。王国の名誉騎士爵シア(世襲不可)はAランク取得時に最年少の栄誉として送られた。母に贈られた名前カーニャは現地語で希望の意味。現在は妹ミーナのために王都に所属を移している。両親には謝罪の手紙を出すことが出来た。おばけが苦手。
ミーナ・ヴァルディア 13才
カーニャの妹。重い病に倒れ、ユアとアミュアの協力で取り憑いた“影”を祓われて回復の兆しを見せる。願いを叶えてもらい感謝が多め、アミュア大好き子。以前の旅行時に魔法学院で資質をみぬかれ、編入の許可をもらう。両親や周囲の反対を押し切り、アミュアに背を押され入学を決めた。アミュアの親友として影響を色濃く受け、気遣いの出来る少女。母に贈られた名前ミーナは現地語で未来の意味。学院ではカーニャを越える逸材と囲われている。
エーラ・マルタ 16才
ミーナの親友。マルタ商会の一人娘で、規模は小さいけれど堅実な商家。魔法学校1年制。ミーナの同室で同級生。両親は大きな商家に比べて経済的には苦しくとも、エーラの才能と魔力適正を見て、精一杯の努力で学園入学の資金を捻出した。内気だがとても優しく好きなものはお花。部屋にもマーガレットの鉢植えを置いていて、こっそり話しかけたりしている。魔法適正は普通だが、制御技術が天才にして努力家。ミーナとは相性が良く仲良くなる。平均的な身長だが発育がとても良い。
レティシア・カタリナ・ヴァレンシュタイン 16才
ミーナの親友。格式ある伯爵家の娘で、重厚な歴史と名門のプレッシャーを背負いながら、完璧を求められる生き方。誇り高くて一途。でも本当は動物が大好きで、部屋には内緒のぬいぐるみコレクション。取り巻きの寄り子の娘たちが、彼女の名誉やプレッシャーを盾に、むしろ彼女を守ろうとして空回りしてる。ミーナとは同級生でエーラとは成績上のライバル。最強のはにかみ笑顔の行使者。
セレナ・エルヴァルド18才
ミーナの友。ヴァレンシュタイン伯爵家の寄り子エルヴァルド子爵家の次女。歴史ある子爵家でヴァレンシュタイン派閥では最大の子爵家。エルヴァルド家は武家で、女史でも厳しく育てられた。主家にたいして絶亭の忠誠と敬意を捧げる教育を受けている。レティシアには幼い頃から侍女として仕えている。正当剣術の師範代クラスの腕前。同僚のフィオナとはとても仲良し。究極のギャップ乙女。犬が大好き。
フィオナ・アルトハイム18才
ミーナの友。ヴァレンシュタイン伯爵家の寄り子アルトハイム子爵家長女。新興だがヴァレンシュタイン派閥内では最大の商家から成り上がり。幼い頃より文官として英才養育を受けており、魔法の才能もたかい。口数は少ないが、忠誠度は高く、セレナと共に幼い頃からレティシアに仕えている。商才もあり、理論系の授業が得意。セレナとはいろいろあって親友のような付き合い。甘えたいのに甘えられて甘えられない至高の甘えん坊な女の子。ねこが好き。
エリセラ・ルミナ・ヴァルディア
ミーナ・カーニャの母。元七星賢者傘下の研究所の技師。ヴァルディア家の長女で亡きカーニャの祖母から家督を譲られている。(ルミナは魔道男爵の女性名)理知的な外面に反して情に厚くカーニャとミーナを溺愛している。特にミーナは幼いころからの闘病生活で過剰なほど過保護になっている。バルディア家のハグ好きはこの人から。第二部以降はユアとアミュアを家族と思っている。
レオニス・ヴァルディア
ミーナ・カーニャの父。元七星賢者傘下の研究所の主任技師。研究所時代はエリセラの上司だった。穏やかで無口。とても我慢強く理想の父親として夫として生き抜く漢。第二部以降はユアとアミュアを家族と思っている。
ロレンツォ・マルタ
エーラの父でマルタ商会の会頭。妻と商会を等しく愛し、子供は今のところはエーラだけである。シレーヌラブで浮気はしないようです。昔は海の男でならしたようです。娘を愛し、自主性も認めている。娘の誕生日に20人乗りのスクーナーをプレゼント出来る程度の収入が有るようだ。
シレーヌ・マルタ
エーラの母で病弱。とても優しく儚げな美女。実は秘密(影獣をやどしていた)を持っているようです。
ユア達に救われ今は回復に向かっている。エーラの発育がいいのはシレーヌから遺伝と一目でわかる体型。
アイギス
シルヴァ傭兵団の唯一の生き残り。穏やかで物腰柔らかいが、深い傷を抱えている。ユアの小さい頃の憧れの存在であり兄としたわれる、ユアに重要な情報をもたらすが、真実の一部は秘している。生まれたときから東方暗殺ギルドに暗殺者として育てられ、ラドヴィス暗殺に使われる。10才当時のアイギスをエルナが救いラドヴィスとともに我が子のように育て、暗殺の道具から人間にもどした。
カルヴィリス
ダウスレムの側近でNo.2影魔法と暗殺術の達人。東方暗殺ギルドの上位者でアイギスの師でもある。ダウスレム死後はノアに出会い旅をすることで学びを得る。放浪の果にアイギスと再会し許しを得た。
マルタス(36才)
ルメリナのハンターオフィス所長だが、所長呼びを嫌う。ユア達がハンター登録する初期から面倒をみており、オフィスだけではない広域に人脈をもつルメリナの要人。過去には影獣実験でつらい過去をもつ。
マルコ(8才)
戦災孤児としてさまよっていた所をエイリスに拾われた。エイリスからラウマの教えを授けられ、その教えが支えとなり辛い時間を過ごした。14才のときに七星賢者の集団実験に晒され、100人中唯一の成功例。疑似ペルクール雷の能力をもつ。
エイリス(10才)
戦災孤児として孤児院で成長。マルタスより2つ年上。マルタスより先に賢者の実験にさらされた。魔王
ファルナグスの複製に使われた資格者。母より受け継ぐ巫女の資質は天才級。瞑想とアストラル・プロジェクションは異能レベル。最終実験後失われてしまう。
ローデン
ルメリナハンターオフィス副所長。現役時代のマルタスのバディで斥候職。マルタスの斥候技術は彼の教え。師匠エルドの仇を追い詰めた二人は、敵将エルヴァニスを討伐寸前まで追い詰め、あと一歩で返り討ちに合います。そのとき彼は左足を失い、責任を感じたマルタスは一緒に引退し所員に、そして所長になった。マルタスより2つ年上の彼は、生意気だったマルタスを弟のようにかわいがり、所員となってからは副所長として支えてきた。
ラドヴィス・エイルマルク
故人。ユアの父。エイルマルク辺境伯家第一子長男。元 神殿騎士団長、ペルクールの雷を宿す聖騎士にして魔王を討った英雄。自然と学問を愛した心優しき人物。戦乱と影獣の脅威の中、心の健やかさを失いながらも戦い続けた。死に際して娘ユアに「健やかであれ」とだけ遺す。伝説の古竜シルヴァリアから勇者の名と力を授かる、晩年はラドヴィス=ルクス・シルヴァと名乗る。ルクスはシルヴァリアが授けた勇者の姓。
エルナ・カリスフェン
故人。ユアの母。カリスフェン子爵家 次女(エイルマルク家の寄り子)幼き頃より聡明で、礼節と芯の強さを備えた人物。ラドヴィスに密かに恋をし、戦いの中で共に歩む。シルヴァ傭兵団で皆に祝福されラドヴィスと結婚を祝われ、エルナ・シルヴァとなる。剣技にも優れ、団員には【鬼の副団長】のちに【聖母エルナ】と呼ばれる。最期まで娘を守り、命と引き換えに影獣を討ち尽くすが、スヴァイレクに討たれる。
ソリス=アウラ=セリオス
故人。アミュアの師。かつて異世界で「魔竜を封じた勇者パーティ」の一員、賢者ソリス。時を超えて生き残った最後の一人。魔竜の封印は永遠ではない。仲間の死を見送り、名声を失い、人々に忘れられても、ただ一人その再来に備え続けた。「名もなき賢者」となり、山奥に籠って研究すること幾星霜。ついにたどり着いたのは、異なる世界──ユアたちの世界に伝わる“ペルクール”という神の名だった。召喚魔法陣は、少女アミュアを呼び寄せた。それは彼にとって、最後の使命であり、救いでもあった。厳しく、誠実に、そして深く優しく──。ソリスはアミュアの師として、父として、彼女の核を育てていくこととなる。アウラ=セリオスは聖なる賢者にだけ許された名で、今はただソリスと名乗っている。