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第4話 「殺し屋ってもっとスタイリッシュじゃないんですか!?」


あ、どうも。前回に引き続き車で何処かに連れていかれてる朱灯です。


「おい、そろそろ船着場に到着するから準備しておけ。」


かれこれ2時間ずっっと喋っていなかったアームズ(強面メガネ)?さんがやっと口を開いた。


いやいや…え?ちょっと待ってくださいよぉ!船にまで乗るなんて聞いてないって!


不安になり、そっとチャオチャオ(チャイナ服美人)さんへと視線を向ける。


「船乗るの初めてカ?楽しみアルな〜!」


能天気そうに机に足をかける。


う"ん!だよね!知ってた…このまま国外に連れてかれるのかなぁ。そしてそのまま殺されて…死体遺棄?まって怖い!!


思いっきり俯いていると、とんとんと肩をつつかれた。何だろうか、そう思って顔を上げるとロッと(クマの着ぐるみ)さんが紙になにか書いていた。


「ん…?だい、じょうぶ?」


読み上げてみると心配をしているような言葉だ。表情は全く分からないが(着ぐるみのせいで)何となく心配してくれてるような気もする。


「あ、ありがとうございます。」


さっきまで殺そうとしてた相手に心配できるのも中々だなとは思いつつも素直に感謝する。このちょびっとの優しさが暖かい……


「あ、あの船でこれから何処に…ってうわぁ!」


突然車が急ブレーキを踏んだ。


「くそっ、事故がおきて通行止めになってやがる…出航まで残り時間わずかなんだが?」


アームズさんがイラつきながら貧乏揺すりをする。


「もっと急がんカ〜!」


持っているチャッパチュップスを大きく振る


『貧乏揺すりをすると貧乏になっちゃうよ。』


運転中の人に紙で書いても伝わらないと思うが……


「だぁ〜っもううるせーな!当初の予定だったらより1時間余裕あったんだよ。ダボ!」


つまり、私を殺すのは一瞬の予定だったんだ……


「すみません……」


絶対私悪くないけどね!?


「別のルートからか…この速度だと間に合わない。」


アームズさんが、よし。と言った瞬間速度を上げ急カーブで別の道から行くようだ…


いや、まって…はや過ぎない???お巡りさん来ちゃうよ!?


何kmでているのか気になり、速度を見ると……


「170km!?事故ったら絶対しぬぅぅー!」


「ちょっとしたジェットコースターネ!」


『大変、後ろからサツが追いかけてきてるよ。』


「大幅なスピード違反ですもんね!?」


「そろそろ船着場に着くぞ!!お前らかまえとけ!!!」


「か、かまえとけ……?それってどういう」


車が道路沿いにある山にむけてスピードを上げた。


「え、まって、待って!!?まだ死にたくなぁぁぁい!!」


激しい音を立てて山の中を滑り落ちていく。


「痛く…ない?私死んじゃった!?」


「何バカな事言ってるアルか?早く外に出るヨ」


当たり前かのように立ち上がりべこっべこでガラス全破壊している車を出た。


「生き……てた?」


改めて周りを見渡し、状況を確認するとロットさんがガラスの破片などから庇ってくれていた。


「え、えっ?だ、大丈夫ですか!?」


ロットさんはペラりと紙をめくり


『僕着ぐるみ着てるから大丈夫。』


そう書いてあった。着ぐるみって意外と万能なのかもしれない。


「とにかくありがとうございます!」


そうぺこりとお辞儀すると、アームズさんが急かすように車から出て来いと言った。


「は、はい!」


返事をして2人とも出てくると、気の隙間から見える距離に船着場があった。


「この下って、船着場だったんだ……」


「時間が無くてこんな手荒な手段になったが、成功してよかった。」


そういい、ボロボロなスーツをはたくと


「さぁ、あの貨物船に乗り込むぞ。」


「えっ??」


『僕らは姿や証拠、そして"ハウス"の場所がバレちゃいけないんだ。だから君を殺そうとした。』


「車という証拠は残してしまったアルケド」


「いいんだよ、あれはそこ辺の中古を買取っただけだろ。」


「え、えっと……じゃあどうやって船に?」


「貨物船に運ばれる積荷に入り込むネ!」


『積荷が置かれてるのはあそこみたい。』


みんなが手馴れたように進んでいく。殺し屋ってこんなのなんだ……

だいぶ日付が空きました!!!すみません!!

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