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第3話「もしかしたら生きるor死ぬ はほぼ死ぬじゃん!」


「とってもいいこと思いついたネー」とは?何にも教えられずに私は敵の目の前にほっぽり出されたんだけれども……??


「2人トモ!話を聞いて欲しいネ!」


「あぁ?なんだ、やっとそのターゲットを引き渡してくれる気になったか?」


『……そんな風にはみえないけどね。』


「もちろん違うアル。この子死なせなくて良い方法思いついたヨ!」


そんな会話を聞きながらブルブル震える私、死にたくない。死にたくないよぉ!私が死んだら次は百合樺の番だ……ダメだそれだけは。


「そんな都合いい話ある訳ねーだろ。」


ないんですか!?あるんですよね?ね!?そういう意味を込めチャイナ服美人さんに視線を向ける、でも帰って来たのは、


「……!」


ウインクだけだった。あ、絶対伝わってないよこれ。終わった……


『もしかして……』


え?もしかしてがあるの?え、あるんですか!?てか、このクマの着ぐるみ……ずっと紙に書いて会話してるの凄いな…


「そう、その通りネ!!流石分かってるアル。」


「……ほんとに分かって言ってんのかそれ」


その言葉私も同調します。


「この子を……ワタシ達ファミリーの仲間にするアルヨー!」


「はぁっ!?何馬鹿なこと言ってんだ馬鹿!」


『……冗談なんかじゃないんでしょ…?』


「え、え?え?ファミリーってなんですか。え?」


「お前なんにも説明してねーのかよ……」


強面メガネは呆れたように頭を抱える


「じゃあ今説明するアル!アナタ、ワタシ達と同じ…殺し屋ナルネ!」


「は、はぁ!?どういうことですか!?」


「ワタシ達殺し屋は組織内の仲間の事をファミリーとよんでるヨ!ファミリーの絶対5箇条にはこう書かれてるネ。」


『・殺し合わない

・守る

・協力する

・過干渉しない

・見張り合え

ていうのがあるよ。』


「まぁ、・守る・協力するの部分はほぼ無いけどな」


「だからアナタファミリーの一員なれば殺されなイ!むしろ守られルヨ。妹の事も安心するが良しネ。」


「ボスに認められなかったら結局殺処分だけどな。」


「そうアルけど…生きる可能性は1%ぐらいはアルヨ!」


「え、それほぼ死なないかな私ぃ!?」


『結局失敗したら死ぬなら、チャレンジさせてあげてもいいと思うな。僕は……』


「はぁ〜……お前はいっつも甘いんだよ。ロット」


「アームズは頭がカチンコチンすぎるヨ!」


『チャオチャオ。その子が認められず殺処分されたら、キミでも何らかの処罰はされると思うよ。』


「大丈夫アル!なんだかこの子には可能性を感じるアルヨ!」


「勘任せかよ。ならお前、さっさと決めろ。多分死ぬか、それとも今死ぬか」


「多分死ぬかじゃナイアル!多分生きるかネ!」


「どっちにしろ死にそうなんですけど……私は、今死にたくないです!」


「流石ネ!それなら着いてくるがヨロシ!」


『変に騒いじゃダメだよ。』


「変な行動をしたら即座に撃つからな。」


ひぃぃぃ、怖すぎる怖すぎるよぉ…!!神さま仏さま、どうか生かしてください!!


「ハイ……」


私は家の目の前に停められているでかくて黒い車に乗せられた。


___今わかることは…もうすぐ私、死にそう!どんどん弱気になってきたよぉ……!


後これは多分だけど、この3人の名前は分かった。

運転している強面メガネは[アームズ]

外をぼーっと見ている紙で会話する系クマの着ぐるみは[ロット]

このお菓子をバクバク食べている癖強お姉さんは[チャオチャオ]

恐らく、3人がそれぞれ呼んでいた名前。


あぁあ……私、白波朱灯はこれからどーなるんだよぉ!!!

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