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プロローグ①

初めまして。デビューです

人は皆、恋をする。


断言できる。「俺って恋愛とか?したことないんよね〜」とか言ってるやつは大体自分の恋に気づいていないか、初めての感情に名前をつけるのを渋っているだけだ。



俺、佐藤優馬(さとうゆうま)にも経験がある。

これは俺が小学校の頃の話だ、、、



〜〜〜〜〜


⁇?「おっはよー‼︎優馬ー‼︎」

優馬「おはよう、彩花(あやか)


藤井彩花(ふじいあやか)、小学2年生のころに知り合った、、、俺の、初恋の人だ、、、った。


彩花「なんだいなんだい‼︎元気なくない⁉︎朝ごはん食べた?」

優馬「睡眠時間2時間の人には言われたくないな。あと朝飯はしっかり食べてるから」

彩花「ま〜たそうやって睡眠時間ネタにする〜‼︎」


いや、5時起きで睡眠時間2時間はネタにもなるよ、、、そんでもってこんなに元気なんだからびっくりだよ。


優馬「、、、もうそろそろだね」

彩花「何が?」

優馬「卒業」

彩花「あー、、、えっ⁉︎、、、あそっか〜。もうあと、、、えーっと」

優馬「一週間」

彩花「一週間しかないの⁉︎」


俺たちも6年生終盤。卒業式まで残り一週間、、、まだ実感が湧かない。


優馬「まぁでも会えなくなるわけじゃないしな」

彩花「同じ中学だしね〜」

優馬「あっでも、春太ーズはべつんとこ行くってよ?」

彩花「あーアイツら来ないのか〜静かになるかもね〜」


春太ーズというのは同じクラスの友人達のことで、春太という男子を中心としたグループのためそう呼ばれている。ちなみにこの物語で出てくることはないだろう。


彩花「まぁなんにせよ‼︎卒業式は最高のにしたいね‼︎」

優馬「そうやな〜、、、ところで今日の宿題やった?」

彩花「えっ⁉︎宿題⁉︎あったっけ⁉︎」

優馬「うっそ〜w」

彩花「はぁっ⁉︎ちょっ‼︎待て〜‼︎」


楽しかった。あの頃はひたすら、、、"今"が楽しかった。



中学になってしばらく、、、2年生になったくらいからかな?その頃から俺たちの関係は変わり始めたんだと思う。


優馬「おはよ〜」

彩花「おはよ優馬。ちょっと話があります」

優馬「おっとぉ、せめて荷物だけ置かせてもらっていい?」


教室のドア開けたらいきなりの呼び出しか、、、なんかあったんかな


彩花「いいよ、準備し終わったら、、、うーん、、、よし、やっぱこのまま話すわ」


なんなんだよ


彩花「ねぇ優馬、、、最近真央(まお)ちゃんとよく一緒にいるよね」

優馬「んあ?そうか?、、、まぁそうかぁ」


有田真央(ありたまお)、中学に来てから出会った友人。確かにここ最近一緒にいるな、、、


彩花「優馬はさ、、、性格いいよね。誰にだって優しいし」

優馬「どうしたよ急に。照れちゃうぞ?」

彩花「照れていいのっ‼︎」バシッ

優馬「痛っ‼︎」


マジでこのバイオレンスはどうにかなんないものかね、、、


彩花「、、、話戻すけどさ、いい性格してるでしょ?」

優馬「その言い方だと皮肉にならないか?、、、まぁ、それだけが取り柄だからな」


こちとら"いい人"っていうのをアピールポイントにして今のカーストに立ってんねんぞ。勉強できないし運動もできない。そこから辿り着いた俺の個性やぞ。


彩花「そんなことないと思うけどな〜、、、でさ、やっぱりそれだけ性格いいとさ、、、その、やっぱり、、、ね?」

優馬「?」

彩花「、、、も〜‼︎変なところで鈍感なんだから〜‼︎」

優馬「鈍感?いやいやそんなわけねぇでしょうよ。俺変化とかには敏感なほうよ?」

彩花「じゃあ問題、今日の私はいつもとどこか違います。どこでしょう?」

優馬「細胞」

彩花「はっ倒すぞ」

優馬「ごめんごめん。で?違うところって?」

彩花「ほらここ‼︎ここだよ‼︎」


彩花は自分の目を指さす


優馬「ん〜?、、、ん〜?」


ダメだわからん。


優馬「ごめんわからんわ。何が違うん?」

彩花「カ!ラ!コ!ン!入れてみたの‼︎」

優馬「カラコン?何色?」

彩花「普段は黒いでしょ?今日は焦茶色‼︎」

優馬「分かるか‼︎」

彩花「まったく鈍感なんだから〜」

優馬「鈍感どうこうの問題かなこれ⁉︎」


あぁ、楽しい、、、こんなひと時が、、、ただ安心するこの時が、、、


「おはよっす〜‼︎」

「グッモーニンエブリバディ」

「はよっすはよっす」


そうこうはしゃいでるうちに、他のクラスメイトがやってきた。


真央「おーおーなんだ優馬?朝から痴話喧嘩か?」

彩花「そんなんじゃないから!」

優馬「そんなんじゃねぇよ真央」


相変わらずボーイッシュなこって、、、そういや結局彩花は何が言いたかったんだ?


優馬「なぁ彩花、結局何が」


キーンコーンカーンコーン‼︎


おっとぉ、チャイムが鳴ってしまった。しゃあない、また後で聞くか


真央「で?さっきは何の話してたん?」

優馬「んあ?」


言い忘れてたが、俺の隣の席は真央だ。ちょくちょく物投げてきたりバイオレンスしてくるが、、、まぁ大した問題じゃあない。


優馬「俺もわからん。なんか急に呼ばれてなぁ?」

真央「ほーん、、、そういやさ、今週のサメンファイター見た?」

優馬「見たぜ〜?いやーここで闇堕ちフォームくるとはなぁ〜?」

真央「ね‼︎例年はもうちょっと遅いよな‼︎」


サメンファイターは、、、まぁ特撮ヒーローだ。小さい頃から大好きでずっと観てる、、、真央はこの学校で数少ない、俺と同じ特撮オタク。まぁ俺の方がオタクとしては上だがね‼︎


真央「それについに映画の情報も出たな‼︎」

優馬「あーサメンファイター:(SO)な‼︎」

真央「敵ファイターの先行登場あったけど中々イカすデザインだったなぁ〜‼︎」

優馬「ただな〜腕と肩がガルイのリデコパーツな気がするんだよな〜」

真央「えっマジ⁉︎」

優馬「ガルイ人気だしリデコないと思ってたんだけどな〜」

真央「もう見れないのかな〜」

優馬「もうそろそろで最終回が一年前だけどBシネの発表もないしな〜」


バチバチなオタクトークをしていたところで、ホームルームの始まりだ。


先生「みなさんおはようございます」

『おはようございます‼︎』


みんなよく朝からそんな声出るよね〜。俺まだ眠さがあるよ、、、


先生「えーもうすぐ修学旅行ということで、本日は1日かけてみっっっっっっっっっっちりと‼︎」


ノイキャン入ったくらいためたな


先生「修学旅行の予定などを決めていきたいと思います‼︎」

『イエーーイ‼︎』


要するに授業ないってことだもんな。普通あり得んよなこんなの。でもうちの学校ならアリエール。


「順番としては、まず最初に行く場所を決めます。これは他クラスでも出た案とも比べて修学旅行実行委員会が後日決めてください。それから〜」


まぁ割と長々と話してたが、要するに順番はこうだ


①行き先決め

②クラスで行うこと決め

③班決め

④ホテルの部屋決め

⑤行き先のことを調べる

⑥上に同じ

早く終わったら自習、、、か


優馬「さて、、、どこがいいかな、、、」


うちの学校の修学旅行は自由時間が多い。

つまり‼︎修学旅行中にやってるイベントなら参加できる‼︎そしてこの時期にやっている、俺が好きなイベントは、、、


真央「目立ったイベントはないから、Dブルで僕と握手、、、だな?」

優馬「半分正解だ、、、生憎俺は、握手できる年齢じゃない」

真央「おっと、私としたことが、、、で、そうなると行き先は、、、」


東京‼︎それしかない‼︎




彩花「、、、なーに楽しそうにしてんのよ」

「彩花ー‼︎同じ班なろうよー‼︎」

「彩花‼︎私も‼︎」

彩花「あっうん‼︎いいよ‼︎」


彩花(、、、しまったー‼︎優馬と同じ班になるつもりだったのに‼︎)


優馬・真央「「キャッキャッ‼︎」」

彩花「優馬、、、」

これからよろしくです。

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