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賢者の塔
今回は賢者の塔の話です。
「此処が賢者の塔」
私は賢者の塔の前に居る。
緊張の余り震えが止まらなかった。
勇気を振り絞って賢者の塔に向かって歩き出した。
「あの書庫に行きたいのですが、何処にあるのですか」
通りがかった賢者に書庫の場所を尋ねた。
「三階の奥だ」
不機嫌そうに答えてくれた。
「ありがとうございます」
一応礼を言って、脱兎の如く、書庫に向かって駆け出した。
「廊下を走るな」
背後から叱責の声が聞こえたが無視してやった。
「此処が書庫ね」
私は書庫に足を踏み入れた。
これで何時でも書庫に行ける。
書庫内には貴重な魔導書が揃っていた。
異世界転移に関する魔導書を探して、書庫内を歩き回った。
深夜書庫に転移した。
無人の書庫から異世界転移魔法に関する魔導書を次々と空間倉庫に収納した。
目的の魔導書を全て収納後寝室に転移した。
これで誰にも遠慮せずに魔導書を読める。
次回は軟禁状態になる話の予定です。