プロローグ
正直超困惑している。
「・・・何だこれ?」
「さあ?」
「お前、なんかしたんだろ?」
「いや無理だから。」
昼休みの途中、唐突に俺達の目の前に現れたウィンドウを見て、俺達は頭上に疑問符を浮かべていた。当然何かできるわけもないのだが、EPCに何かしてしまったかという考えが頭をよぎる。
EPCというのはある企業が開発した「埋め込み型情報処理チップ」のことである。英訳した時の頭文字からこんな呼び名がついているらしいが、俺はそこまで詳しくは知らない。知っているのは利便性ゆえに日本人の七割ほどがこれを使っているという事くらいだ。
だが今重要なのはそこではない。悠長に関係ないことを考えている場合ではなかった。目の前のウィンドウには最初こう表示されていた。「あなたは第一次ログインの抽選にめでたくも当選しました。あと60秒でログインが開始します。意識が体に戻ってこられないかもしれないので周りの人に別れの言葉でも伝えておきやがれください。」どうやら俺の隣にいる二人の目の前にも同じものが表示されているらしいが、他のクラスメートたちには表示されていないようだ。そして残り秒数は刻一刻と減りつつある。あと三十秒ほどしかない。俺は急いで手元にあった授業用のノートを開き、横の二人にペンを渡した。
「別れのメッセージでも残せってんだから書いとこうぜ。そんなに時間ないし簡潔にな。」
珍しく素直に従った二人は俺のノートにメッセージを書き始めた。それぞれのメッセージの内容は、俺「なんか意識帰ってこられないかもらしいんでもしそうなったらごめん。」右のバカ「だれか購買でわたしのごはん買ってきといて。」左のバカ「お前ら弁当食ったら許さねぇからな。」
・・・なんだこいつら帰ってくる気満々じゃないか。これから何が起こるかもわかってないのに。とか考えている内にウィンドウのカウントダウンが0になり、意識が遠のいていく。気絶する直前に俺が見たのは、腕を枕にして床に寝ている遥と、教科書を積んだところに頭を乗せ、爆睡の体制に入っている健二の姿だった。俺は内心溜息をつきながら目を閉じた。
知ってます?プッチンプリンを冷凍するとめっちゃおいしいんですよ。シャリシャリして美味しいので試してみてください。あとヤクルトもいけるらしいです。
(これからもあとがきに書くことは基本本編に関係ないです。)