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第659話.ましろの気まぐれ

 ゆるゆるなラフな姿になった刻が脱衣所から出てくる。そうしたら目の前には爛々と目を輝かせるましろがちょこんと座っている。


「ましろ?」

「お風呂に向かう刻にずっと付いていってたんだよ」

「あ、そうなの?」

「うん。けど脱衣所にはギリギリ入れなかったからこうやって2人で待ってたの」


 私がそう言うと刻はましろの事を抱き上げた。


「今日は一緒に寝るか?」

「みゃうみゃん!」

「おぉ、そうか〜」


 嬉しそうに笑う刻。

 まるで赤子を抱きかかえるようにする仕草でそのままリビングに戻った。

 ましろは出会った当初とは違い刻にもちゃんと懐いたようだ。今では私と変わらぬ程度にはましろに気に入られている。

 猫は気まぐれとはよく言ったが、正しく今回もそれなのだろう。猫の気まぐれはどの方向に進むか分からない。



✲✲✲



 就寝の時刻が近付いてくるとましろはいつもソワソワしだす。理由は分からないがその場で小さく飛び跳ねることもしばしばだ。

 私達が寝室に向かうのを見つけるとルンルンでそれに着いてくるし、なんなら今から遊ぶのかなと思う程度には元気な様子。けれどいざ寝室に入ると誰よりも早く夢の世界に落ちるのはこの子なのだ。これだけ寝付きが良ければさぞいい事だろう。

 今日もましろはトップバッターで眠りにつくのだろうな、そう思って眺めていた。すると猫らしい身体能力でぴょんぴょんっと飛び上がり私達の寝るベッドの上に降り立つ。そして2つある枕の間に挟まるように入るとすっかり丸くなった。まるで大福だ。


「ましろ一緒に寝たいのかな?」

「あ、俺が一緒に寝るかって聞いたからか」

「あぁ。という事はましろってやっぱり日本語理解してるんだね」


 この子の頭の良さというか、学習能力の高さには恐れ入る。

 私達はのそのそとベッドの上に乗り上がると布団を被って横になった。枕に頭を乗せて横を向くとましろのふさふさとした白い毛が視界に映る。

 さらりと撫でてやりながら「ましろもお休み」とだけ伝える。刻も同じようにしてから私達は夜の眠りにつくのだった。


第659話終わりましたね。作者眠たすぎて昨日の夜はダウンしこの時間の投稿となりました。許してちょ。

さてと次回は、26日です。お楽しみに!それと「面白い!」「続きが気になる!」という方はぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!

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