表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

636/700

第636話.コマンドと言えば昇竜拳

 大きな白い箱を慎重に開ける。

 人生初のノートパソコンだ。

 銀色のメタリックな見た目は高級感を感じさせつつ、背面のリンゴマークが可愛らしい。

 開くとすぐに画面が点灯した。


「さて、ここから色々と設定するぞ」

「うん」


 私の使うスマホとパソコンを出している会社は同じリンゴ屋さん。なのでアカウントも連携させることが可能らしい。そうすることでスマホでもパソコンでも同じメールが見れるし、紐付けしたカードなども一括で使えるのだ。

 足早に設定を進めながらひとまず連携の完了まで終わらせる。


「これで大方終わったと言っても過言ではないな。あとは個人的に設定したい部分をいじる感じだな」

「ほうほう」

「ま、と言ってもあとから設定で変えれるから今はこの状態が使いやすいのかどうか、確かめる感じでもいいかもしれないな。もしかしたらこれに慣れる可能性だって大いにある訳で」

「だね」

「あ、そうだ。一応知ってるか聞くけど、コマンドの概念は分かるか?」

「昇竜拳的な?」

「昇竜拳……まぁ、間違いでは無いけど。あれだな、言ってしまえば複数のキーボードを使って手順をショートカットしたりする機能のことだな」


 そう言って刻は適当なサイトに飛んで文の一部をカーソルで選択した。


「いわゆるコピペ、コピーアンドペーストはこんなふうに選択したあとコマンドキーとCのキーボードを押すことでパソコンに記憶させることが出来る」


 そう言って次はスマホにもあるメモ機能に移り、そこでカーソルをクリックした。


「あとはここでコマンドキーとVのキーボードを押すとペーストできる。こんな風にするのがコマンドだな。あとはコマンドキーとZのキーボードで行動を一つ戻すなんてことも出来るぞ」


 そう言うと刻はなぜか平家物語の祇園精舎の鐘の声から文を打ち出し、最後まで打ち終えたらその文を全て選択した。


「これが大学の提出しないといけないレポートだったとする。仮にバックアップをとっていなくて何かの操作ミスでこれが消えたとしよう」


 そう言って選択した文を全て消去した。


「こうなるとかなり焦るよな」

「うん。課題が消えちゃったもん」

「そう。しかもバックアップがないと来た。けれど、こういう時に焦らずコマンドキーとZを押すと……ほら、こんな感じで消すという動作を行う前に戻るわけだ」

「おぉー!!復活した!」

「おそらく今教えた3つのコマンドが学生のうちはよく使うと思う」

「うんうん」

「だから、よーく覚えておくように」

「はーい!」


 元気よく返事をしてから私は他に何ができるのか色々と触ってみた。

 検索サイトからYouTubeも開けるし、サブスクも使える。ワード系のサイトもお金は掛かるが使えるし、これは随分と頼もしい仲間が増えた。

 あとは君を壊さないように大切に使うだけだね。


第636話終わりましたね。コマンドと言えば昇竜拳ですよね。ストリートファイターでもスマブラでもコマンド要素はありましたけど、慣れないと出すの難しいんですよね。

さてと次回は、11日です。お楽しみに!

それと「面白い!」「続きが気になる!」という方はぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ