第624話.彼氏さんはプロ並み?
やぁ、読者の諸君!こんにちは!
え?急に第四の壁を超えてくるなって?まぁまぁそんなメタい話はいいの!
コホン、気を取り直して。
なんで私、空宮蒼がこうして君たちに話しかけているか分かるかい?ふんふん……なるほど、そうだよね、分かるわけないよね。さて、こうやって文字数稼ぎのごとく内容の無い適当なことをツラツラと喋るのはやめにして内容に移ろうか。
前回の最後、私は刻にパスタを作って欲しいとお願いされた。けどそこで私は刻の方が上手いのになんで?と聞き返したのだよ。それでも理由は特に話されることなく私が作ることになった。
私は料理自体が好きだから別にパスタも作るのが嫌なわけではない。けれど、読者のみんなにも分かってもらいたいのは、好きこそ物の上手なれではないけど、刻のパスタ料理のレベルの域は既にプロ付近にまで急成長しているってことなのさ。
え?そんなプロ級だという描写が無いから知らなかったって?それは作者に言っておくれよ。私は1人で刻のパスタ料理楽しんでただけなんだから。
とまぁ、とにかく!刻のパスタは最高!という事を共通認識で覚えてて欲しいの。その上で刻が理由も話さず私の作ったパスタを食べたい理由っていうのが思い浮かばなくてなんだかモヤモヤしてるんだ。直接聞けないわけじゃないけど、それなら聞いたあの時にでも言えたわけで、だからこそ言わないのには何か理由があるのかもしれない。そう思うと中々聞き出せないんだよね。
そんなこんなでちょっと1人もやりもやりと悩んでいたわけなのさ。案外答えは大したことないのかもしれないけど、でも人間、特に恋仲は些細な事がきっかけで簡単に崩れちゃったりもする。だからこそ、私は刻との間でこういったもやもやはできるだけ作らないようにしようって思ってるんだ。みんなも恋人とはちゃんと上手くやるんだよ!
という事で、第四の壁はおしまいね!
✲✲✲
いつも使う市販のパスタ麺。
お昼のバラエティで半分に割ってから真水に20分かけて元に戻して、それをジップロックにしまって冷凍庫で保管すると、いざ使うときにお湯に短時間で解凍されて使えるというやり方の時短紹介があった。あの時はぼーっと眺めて、へーそうなんだぁ、くらいにしか思ってなかったけど、よくよく考えたらその水につける20分間で充分湯掻くことは可能では?と思ってしまったのだ。そこにツッコんだら多分ダメなんだけど、気になっちゃったから。
にしても刻もいつも同じパスタ麺を使うのだが、どうしてあんなにモチモチに出来ているのかがよく分からない。正確にはメニュー毎によって微妙に柔らかさを変えてきているのだ。あんなの普通に湯掻いてしまえば同じくらいになるし、というかかけるミートソースなりなんなりでまた柔らかさも変わる。普通なかなか安定させたものはプロでないと難しいはずなのだ。しかし刻にはそれが出来てしまう。
ふーむ、極めるってすごい。
結論の中身が無さすぎることに私は驚きを隠せないが、しかし刻の極め癖には脱帽する他ない。特にパスタは本当にそれが顕著に出ているのだ。
今度ちゃんと習おう、そう思いながら私はひとまず刻に所望された品を作るのだった。
第624話終わりましたね。えーみなさん。本日バレンタインです。ちゃんと貰いましたか?作者は妹にねだるつもりです。えぇ、笑うなら笑ってください。全力で泣いてやりますよ。
さてと次回は、16日です。お楽しみに!
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