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第619話.ハンバーグディナー

 スーパーで買い物を済ませて帰ってきた夕方の家。

 今日のスーパーは大安売りの日でそれなりに混雑していた。平日とはいえ主婦からしたら平日も休日も関係ないのだ。毎日が戦場。そんな猛者達が溢れる中に高校生が突撃したらそりゃ疲弊もするだろう。

 スーパーで買った食材を冷蔵庫に入れるだけ入れて私達は2人してぐったりとソファに座り込む。


「鬼気迫るってああいうことを言うんだな……」

「うん……おばちゃん達の目付き怖いでしょ」

「うん。殺されるかと思った」


 大安売りの中でもお肉が特に安い日だったのが特に痛かった。普段は手の届かないお高めのお肉も今日はかなり安くなるので精肉コーナーに殺到してしまうのだ。おかげでハンバーグ用のミンチ肉を危うく買い損ねるところだった。

 しばらくぐったりと座ったあと私は料理の準備をするために立ち上がり、刻にはその間にお風呂の準備などをしてもらう。

 適当に必要な材料を確認してから並べるとエプロンを着て早速作業を始めた。

 ハンバーグを作るのはもう手馴れたものだ。初めて作ったのはお母さんのお手伝いをした時だったか。小学生の頃で、今ほど器用でもないし、何をどうしたらいいのかもよく分かっていなかったのでよく手助けしてもらっていた。しかし、その後も何回も手伝っていたら知らないうちに私一人でも作れるようになっていたのだ。人の成長というのは恐ろしいものだ。

 ハンバーグと一概に言ってもアレンジの使用はいくらでもある。

 純粋なお肉のみのハンバーグも作れるし、豆腐をベースに作ったヘルシーな豆腐ハンバーグだってある。それに中にチーズを仕込んだりもできるし、ケチャップをかける他にもデミグラスソースをかけるなんてことも可能だ。おろしハンバーグでさっぱりしたものも作れる。意外と奥が深いのだ。

 ちなみに今日はシンプルなハンバーグをご所望らしい。これが一番手がかからないので作りやすいと言えば作りやすいだろう。

 作業を進めてハンバーグをこねる段階に入る。空気をいい感じに抜いて形を整えていくのが中々難しいのだ。それこそ初めのうちは空気が抜けていなくて、焼いた時に型くずれがよく起きたものが。けれど数をこなせばなんとやらで、今ではほとんど百発百中だ。時々失敗するけど。

 いい感じに準備が終わっていきあとは焼くだけの段階に入る。刻にもお皿などの準備をしてもらいつつ、私はその他の副菜の準備も同時に進めておいた。

 そうして作業に勤しめばハンバーグが焼き上がり全て完成する。

 盛り付けをし、テーブルに並べたら完成だ。


「じゃあ食べよっか」

「だな」


 2人は手を合わせて小さく「いただきます」と言い、いつもの食卓が始まるのだった。


第619話終わりましたね。作者の今日のバイトは地獄のような混み方をしていました。おかげで腰が痛いです。

さてと次回は、6日です。お楽しみに!

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