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第616話.モッツァレラピッツァ!

 映画観に入場できるようになるまでの間、私達は同じ階にあるレストランでお昼にする。平日なこともあってかお店の中は閑散としていて、平日に休日を取ったらしき夫婦などがちらほらいる程度だ。

 店員さんも暇なのか私達が入店するとすぐに気が付き席に案内してくれる。

 席にあるメニュー表をパラパラと捲ると店の前にある食品サンプルと同じ商品の写真が出てきた。一際目立っていた大きなピザの写真。画像だけでも美味しそうなのが伝わってくる。しかし、それ以外のメニューも美味しそうなのが悩みどころだ。ここに来るまではピザで決定のような方向だったが、パスタなどもものすごく魅力的に映ってしまうのだ。

 うーんと悩みながらも、映画との時間の兼ね合いもある。いつもなら刻と半分こなど色々試行錯誤して全部食べようとするのだが、さすがに今日はそんな時間が無い。となると、これだ!というものを決めて頼む他ないのだ。


「悩むぅ……」


 ピザならサイズ的にもメニュー表にも2人前からと書いているので刻と一緒に注文すればそれで済む。だが、パスタなども美味しそうなのでそうなってくるとピザを諦めなければいけなくなってくるのだ。


「蒼が食べたいのでいいからな」

「うーん、刻は何も食べたいものとかはないの?」

「俺は何でも美味しく食べれる自信しかないからな。強いて言うなら蒼と美味しいものを共有したいだけで」

「そっか。……ならやっぱりピザかな。共有し放題だし」

「じゃあピザ頼もっか」


 刻はそう言ってベルを鳴らす。

 暇な店員さんは小走り気味に注文を取りに来た。


「ではチーズたっぷりモッツァレラピザでよろしいですね」

「はい、お願いします」

「それでは商品の到着まで少々お待ちくださいませ」


 そういえば家で自家製ピザを作ったことがないなとふと思う。出前とか冷凍食品でのピザならあるんだけど、自作ってのは中々ないんだよね。というか、作り方もいまいちよく分からないし。パンと同じ感じなのかな。

 なんてぽわぽわと考えてみる。

 まぁ、本格的なピザを作れるほどの設備もないし真似というか、模倣品のような形にはなるのだろうが、でもやってみるのは案外楽しいのかもしれない。

 料理作るの大好き人間な私なので、こういう身近だけど作った事の無いものには挑戦してみたくなるのだ。

 挑戦する心大事。

 と、そろそろ時間が経つかなというところでお待ちかねのピザが届く。出来たてらしく白い湯気が薄らと上がっていて、同時にトマトソースのいい香りが漂ってきた。

 これは食欲をそそる。

 刻と目を見合わせ小さく息を合わせたところで「いただきます」と言って食べ始めるのだった。


第616話終わりましたね。作者は競馬大好きな人間なのです。えぇ、なので基本毎週日曜日のメインレースは賭けているのですが、今日のは惜しかったですね。えぇ。軸が飛んだり2着だったりで基本相手決着しちゃったんですよねぇ。惜しかった。

さてと次回は、31日です。お楽しみに!

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