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第615話.おデート

 眠たいのか細い目のまま刻はコーヒーを飲んでいる。

 クッション抱きながら私は隣でそんな刻を眺める。休日の朝の楽しみはこうして黙って刻の事を見つめる時間だ。他の誰でもない私だけが堪能できる、独り占めできる時間。

 秒針の進む音が響く部屋の中で私は声を出す。


「今日はおデートでもしませんか?」

「おデート?別にいいけど。でもどこに行くんだ?」


 案外簡単に得られた了承。刻はいつもこんな感じだから別に無理だろうとは思っていなかったが、たまに拍子抜けたりする。


「おデートはね、映画おデートとかどうかなって。ほら、ブルメールの109シネマズ」

「俺のバイト先だなぁ」

「うん知ってる!」


 えへへ〜と笑いながらも、実際私は見に行きたい映画があるのでならば刻と一緒に行くのがいいのではないかと思うのだ。ほら、それに刻は従業員割が使えるし。1人分安く済むならそれに越したことはない。

 結局刻はノリノリで何の映画を見ようかと尋ねてくる。それに私は見たかった映画の話をしてそれを見ることに決まった。

 おデートとは言ったものの、するのは近所のバイト先に恋仲の相手と一緒に見に行くというそこまで気合いを入れるものでもないので、格好は普段よりも比較的ラフなものに落ち着いた。

 家を出ると早速心地のいい風が吹く。雲がほとんどない快晴の空で、日もよく当たり暖かい。羽織ものも薄い物で済むので荷物も軽くていい。

 荷物も軽いので必然的に足取りも軽くなって思わずスキップしてしまいそうだ。というか既に2、3歩分スキップしてる。

 刻からの生暖かい眼差しに見守られながら私は照れ照れと刻の隣に戻った。

 

「映画何時からだっけ」

「1時半からだよ」

「じゃあお昼ご飯食べてからだな」

「うん。向こうにお店あるし、そこで食べよ」

「何がいいかな。蒼は食べたいのとかある?」

「うーん、ピザとか?本屋さん行く時に食品サンプルが目に入るんだけど美味しそうで美味しそうで」

「じゃあピザにしよっか」


 そんなこんなでブルメールに向かいながら順調に予定が立っていく。

 刻との関係は幼馴染時代も踏まえるともう十数年と随分と長い。おかげでお互いが何を考えているのかは付き合う以前から分かることが多くおかげでこうした予定合わせなどはいつもするすると決まるのだ。こういった予定関係のいざこざで仲が悪くなるカップルも少ないし、そういった点で私達はやはり非常に相性がいいのだろう。

 まぁ、こうやって付き合えて同棲まで許してもらえている点も鑑みると、お互いの両親にも感謝といったところだね。


第615話終わりましたね。聞いてください。作者課題頑張ってあと一つというところまで終わらせました!おかげで気分が楽!しかもその課題も一週間以上余裕があるので余裕増し増し!

さてと次回は、29日です。お楽しみに!

それと「面白い!」「続きが気になる!」という方はぜひブックマークと下の☆からポイントの方をお願いしますね!

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